言葉をうまく使う。写真をキレイに撮る。SNS時代にはそんな技術やセンスが大事です。でもそれは、「いいね!」やフォロワーを増やすためだけにがんばって身につけているのでしょうか? 私は、今の気分や気持ちを自分で表現する快感を知る人が増えてきているのではないかなと思っています。もやもやとした感情を自分の言葉でさぐりあてたとき、そこには承認欲求が満たされる以上の喜びがあります。
今日は、言葉で、音楽で、笑いで、表現する人たちの3冊を紹介します。三様の刺激に触れてください。(T)
一晩でフォロワーが2万人に増えたツイートとは?
DJあおい、はあちゅう『言葉で心をつかむ。 私たちが考えていること、続けていること。』
600円(税別)
一晩で100人のフォロワーが2万人になった謎の主婦、DJあおいさんと、大学時代からカリスマブロガーとなり、常にネット界を牽引しつづける、はあちゅうさん。
いったい、どういう人が、ネットで有名人になれるのでしょうか?
また、どうすれば、SNSを使いこなし、楽しむことができるのでしょうか?
フォロワーとの付き合い方、自意識の飼い慣らし方、人を惹きつける言葉の生み出し方、そしてネット世界に対する違和感――。
初対談のお二人がネット未公開の秘訣と本音を赤裸々に明かします。
全国区の知名度のないバンドが会場を決めないまま日本一周ツアーに出たが
どついたるねん『バンドやって生活できないなんて意味ないじゃん! 47都道府県をひと筆書きでまわるジャパンツアー日記』
800円(税別)
2015年9月。ロックバンドどついたるねんが「47都道府県を一筆書きでまわるジャパンツアー」に出ることを発表。
しかし、会場は2016年1月7日初日と3月10日最終日しか決まっていなかった。
ツアー期間は、およそ2カ月。
10人乗りのハイエースにメンバー8人とスタッフがぎゅうぎゅうに乗り、全国をまわる。
メンバーの人数より少ないお客さん5人のときもあれば、機材がぎりぎりまで揃わない会場もあった――。
本書は、全国区の知名度のないバンドが、いかにライブ会場を決め、お客を集め、お金を稼いでいったかを、そのときの心情とともに綴ったドキュメント。
幻冬舎plusの連載に加え、同行者からの原稿や写真も入り、読み応えが増した豪華版。
妄想を妄想で終わらせない文章の醍醐味
松本キック『うたかたパンチ』
450円(税別)
お笑いコンビ「松本ハウス」の松本キックが、「まずい料理を出す店」「満員電車」「動かないエレベーター」など、日常に紛れる些事を凝視し、独特で強烈な妄想力で物語に昇華。
あくまで真面目、でも不思議、そして天然。不気味で笑えて、ちょっと怖くて、読んでいるとクセになる、今までにない"不条理文芸”。
幻冬舎plus+編集部便り
幻冬舎発のオリジナル電子書籍レーベル。
電子書籍ならではのスピードと柔軟性を活かし、埋もれた名作の掘り起こしや、新しい表現者の発掘、分量に左右されないコンテンツのパッケージ化を行います。
これによって紙に代わる新たな表現の場と、出版社の新たなビジネスモデルとを創出します。
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