ヒマラヤの秘境にて修行をし、究極のサマディ(悟り)に達した、ヒマラヤ大聖者・ヨグマタ相川圭子さん。「多くの人に幸せになっていただきたい」という思いから著した新刊『ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス』(3月9日発売)より、日常生活で今すぐ実践でき、悩みを手放し健康体質になれる「瞑想的生き方」をお届けします。
(発売を記念して4月3日紀伊國屋ホールにて講演会が開催されます)
「この仕事は、本当に自分に向いているのだろうか」「もっと割のいい仕事があるのではないか」「どうすればもっと成功できるのだろう」など、生きるうえで仕事の悩みは尽きません。私のもとにも、会社員や経営者、俳優、歌手、アーティストなど、さまざまな方がやってきます。向上心がある方ほど、仕事に悩んでいる印象を受けます。
しかし、悩んでいても解決しません。実はやるべきことはひとつ、今を生きることです。それは「今、目の前にあることを一生懸命やる」ということなのです。
あなたが直面していることは、今まで積んだカルマが現象となって起こったものです。それは悩みとして現れても、無意識の選択の結果です。
まずは目の前のことに感謝して、無心で精一杯取り組みましょう。たとえ人が嫌がる仕事でも真摯に向き合いましょう。そうすれば、あなたが頭であれこれ考えなくても、自然と道は開けます。あなたにとって必要な良いほうに向かいます。
また、今の仕事が向いているかどうか悩んでいる人は、特別なことをやらなくてはいけないという思い込みがあるのかもしれません。確かに、医者や消防士など、目に見えて人様を助ける仕事もありますが、すべての仕事は、必ず誰かの助けとなります。今やらせていただけることを一生懸命やればいいのです。
仕事を通じて、あなたはいろいろなことを学ぶことができます。人間関係はもちろん、コツコツ取り組む大切さ、結果が出る楽しさ、やり遂げる達成感、人々を笑顔にできる喜び……。それらを学ぶことで、カルマは少しずつ解消され、あなたは本質的な成長を遂げることができるでしょう。
目の前の仕事に
無心で取り組めば
それは修行となる。