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整体の知恵から学ぶ、老いない体

2017.03.16 公開 ポスト

整体の知恵から学ぶ(4)

キレる男は睾丸が肥大している!寺門琢己

整体には、体を若く魅力的に保つのに重要な性的能力を増進させる知識と生活術があります。老化を少しでも食い止め、健康長寿になれる方法を、整体師・寺門琢己さんの『老いない体』から4回にわたってご紹介します。 
 

  

ぴったりした下着は、睾丸を加熱してしまう

 キレる男は睾丸が肥大しています。
 睾丸は身体臓器で唯一、ごく薄い皮一枚の袋に入って体外にぶら下がっています。常に体温より冷却しておきたいからです。冷やすのはよくないのではと心配される方もいるかもしれませんが、精子は冷凍保存すら可能なのですから、心配いりません。

 精子は衝撃には弱いので、睾丸を蹴飛ばされるなどしたら大変です。非常時には恥骨内部に緊急リフトアップして格納されます。ほとぼりが冷めるとまた下垂し、体外部で冷や冷やモードに戻ります。

 オフィスでの冷房の温度を下げる男性vs上げる女性の攻防戦はよくある話ですが、睾丸を冷やしたいという男性の欲求が、室温を下げたがる「冷やし好き」につながっているためだと考えられます。

 日本にはかつて、「ふんどし」という男性用下着がありました。これは高温多湿な環境に適応し、睾丸をぶら下げたままはける、画期的かつ未来的な下着でした。現代においてはトランクスがふんどしに近いでしょう。
睾丸の健康を考えると、ブリーフタイプのピッタリした下着は、睾丸を格納し過熱してしまうので、あまりおすすめできません。

 現代は環境的にも温暖化が進み、睾丸にとっては冷えにくいのが常態になりつつあります。ぜひの、睾丸&前立腺救済レシピ「金冷水法」を試してみてください。
 金冷水法とは、シャワーを浴びたときに、最後に睾丸をクルミ大に縮むまで冷水で冷やします。睾丸が冷えて縮むとたまっている精子がリセットします。

 ちなみに、滝行や水垢離のように、精神修養などのために滝に打たれたり、冷水を浴びたりする修行がありますが、これは整体的に見ると、過熱した睾丸が冷却され、怒りが鎮まり大変穏やかな境地になる方法です。
 

この連載は、『老いない体』の試し読みです。続きは、書籍でお楽しみください。

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寺門琢己

1964年生まれ。東洋鍼灸専門学校在学中から整体の活動をはじめ、卒業後、国家資格を取得。東京・代々木のZ-MON(ゼモン)治療院を主宰。快適なからだ生活のために、日々さまざまなからだとの対話を続ける。

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