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不寛容という病 バッシングが止まない日本

2017.03.10 公開 ポスト

「保育園問題~日本は死んだほうがよいのか」第2回

日本人の足を引っ張っているのは、同じ日本人の「不寛容さ」。保育園不足問題の背後にある悲しき事実岩波明(精神科医)

自分が切羽詰っている状況なら、家の近くに保育園が欲しい。
でも、自分が保育園を必要としていないなら、保育園は要らない。
どちらにも言い分があるのはわかります。
しかし、ここに垣間見える「不寛容すぎる日本人」の姿に、あなたは何を思いますか?

幻冬舎新書『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑』が評判の精神科医・岩波明氏が、日本人の不寛容に切り込みます。

  +++

 さらに問題を複雑にしているのは、保育園建設そのもの対する住民たちの反対運動、「不寛容さ」である。
 次に示すのは、武蔵野市における保育園建設反対運動の顛末である(The Huffington Post、中野渉 投稿日: 2016年09月30日 11時59分 JST)。
 実はこのような住民の反対運動は、全国各地で起こっているものであり、以前に都内の各地でみられた、ゴミ処理場をめぐる紛争を思い起こされる。

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岩波明 精神科医

1959年神奈川県生まれ。東京大学医学部医学科卒。 精神科医、医学博士。 発達障害の臨床、精神疾患の認知機能の研究などに従事。都立松沢病院、東大病院精神科などを経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授、2015年より昭和大学附属烏山病院長を兼務。著書に『狂気という隣人』『精神科医が狂気をつくる』『大人のADHD』『発達障害』『発達障害という才能』ほか多数。

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