ヒマラヤの秘境にて修行をし、究極のサマディ(悟り)に達した、ヒマラヤ大聖者・ヨグマタ相川圭子さん。「多くの人に幸せになっていただきたい」という思いから著した新刊『ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス』より、日常生活で今すぐ実践でき、悩みを手放し健康体質になれる「瞑想的生き方」をお届けします。
(刊行を記念して4月3日紀伊國屋ホールにて講演会を開催します)
「褒められたい」「認められたい」と誰もが他人から評価されることに幸せを見出し、「もっとがんばれ」と自分を駆り立てます。高価なものを買ってきれいにするのも、立派な家に住むのも、幸せな人と評価されたいからかもしれません。
フェイスブックやツイッターをはじめとするSNSも、そうした自己顕示欲の表れではないでしょうか。「幸せそうな自分」をみんなに見せたい。そうして、「確かに幸せそうだ」と応えてもらうと安心するのだそうです。幸せを過剰に演じて快感を得るのです。しかし、そうした表面の行為、エゴの行為、見栄の行為でいつも忙しい自分に、疲れを感じ始めている人も多いのではないでしょうか。
人の評価ではなく、自分を信じ「自分分相応」を心掛けることが大切です。
親や世間の「正しさ」にとらわれて生きている人もいます。「女性はこう生きるべきだ」と考え、それが幸せになることと思い込んでいます。それは限定された、不自由な生き方なのですが、そのことに気づいていないのです。
世間の価値観ではなく、自分の命の声に耳を傾けましょう。競争する必要はありません。あなたが持っているものを生かせばいいのです。そこに学びがあります。
たとえ世間から「それではダメだ」と言われても、いい加減な自分を許す。そういう「自分分相応」な考え方が必要なのではないでしょうか。
「幸せな自分」を
演じるのは無意味。
命の声を聞こう。