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老人一年生

2017.06.27 公開 ポスト

第4回

痛みというのは本当に嫌なものである副島隆彦

老いるとはどういうことか。5つの老人病(痛風、前立腺肥大、高血圧、頸痛(けいつう)・腰痛、慢性気管支炎)に次々襲われた著者64歳の体験記。著者は痛みにどう対処したのか。余計な手術ばかりする整形外科医と、長生き推奨医の罪も糾弾する痛快エッセイ。――『老人一年生』(副島隆彦著)

 

 痛みというのは、本当に嫌なものである。今、日本では年間4万人ぐらいが自殺していると思う(警察発表では3万人も切って、平成27年は2万4025人、としている)。おそらく、その半分は病苦(びょうく)による首つり自殺だろう。役所は発表しないけれども、私はそう思う。

 

 毎日生きているだけで、病床(びょうしょう)で激しい痛みや中くらいの痛みがずっと続くのはたまらない。体の痛みで顔が歪(ゆが)んで不愉快で、「もう、死んだほうがましだ」と思う。

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老人一年生

5つの老人病(痛風、前立腺肥大、高血圧、頸痛・腰痛、慢性気管支炎)に次々襲われた著者・64歳の体験記。老化のぼやきと、骨身にしみた真実を明らかにする痛快エッセイ。

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副島隆彦

評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校教師、常葉学園大学教授等を歴任。「日本属国論」とアメリカ政治研究を柱に、日本が採るべき自立の国家戦略を提起、精力的に執筆・講演活動を続けている。『老人一年生』(幻冬舎)、『属国・日本論』(五月書房)、『世界権力者 人物図鑑』『トランプ暴落前夜』(ともに祥伝社)、『日本人が知らない真実の世界史』(日本文芸社)など著書多数。

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