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世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45

2017.08.19 公開 ポスト

「勉強したの?」と聞かなくても自ら勉強する子になるたった1つのコツ!廣津留真理

子どもたちにとって待ちに待った夏休みが始まりました。家でダラダラ過ごすくらいなら、わが子を塾の夏期講習に……とお考えの保護者のみなさま。ちょっと待ってください!学校や塾に外注しなくても、子どもの学力と可能性を広げる教育は、家庭でこそベストに行えるのです。独自の家庭教育で娘をハーバード合格に導いた廣津留真理さんの著書『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45』から、親の行動を少し変えるだけで、子どものやる気と才能をみるみる引き出す超実践的なメソッドを紹介。お子さんと一緒に過ごす時間が増える夏休みにこそ、ぜひお読みください。

 

*  *  *

 

子どもに勉強をしてほしいなら、「勉強したの?」「宿題やったの?」はNGワード。勉強に限らず、「~~したの?」は子育て最大のタブーワードです。

私は娘に「~~やったの?」と言ったことは一度もありません。

そもそも家で「宿題やったの?」と思わず声をかけたくなるような子どもは、学校でも勉強していません。「学校では先生が見張っているから、勉強しているだろう」というのは親御さんの勝手な思い込みにすぎません。学校に外注したら、勉強ができているというのは勘違いなのです。

基本的に、子どものキャラは家と学校で変わりません。家ではゲームばかりするタイプが、学校で人が変わったように勉強に打ち込むはずがないのです。ライブカメラで学校の教室の風景をこっそり流したら、外注先では真面目にやっていると思い込んでいる親御さんはびっくり仰天して椅子から転げ落ちるかもしれません。

「家ではまったく勉強しないから、塾の自習室に通わせています」とおっしゃる親御さんもいますが、塾の自習室は息抜きの場所。自宅で勉強する習慣がないのに自習室で真面目に勉強している子どもはほとんどいません。大半は友達としゃべったり、スマホでゲームをしたり、動画共有サイトをボーッと見たりしています。子どもが集中していない姿を見ないで済むから、親はホッとできるのです。

 

○命令ではモチベーションは上げられない

家でも勉強しない、学校でも勉強しない、塾でも勉強しない……。そんな子どもにしないための秘訣(ひけつ)は一つしかありません。親御さんは子どもにとって初めて出会うお手本ですから、親御さんが態度で示すのです。

英語にはこんなときに使える「Show, don't tell.」という名言があります。

日本語に訳すと「命令しないで、態度で示そう」といったところでしょう。「宿題しなさい」と叱るのではなく、親御さんが何かに打ち込んでいる姿を子どもに見せます。

英語には「Actions speak louder than words.」ということわざもあります。「行動は言葉よりも雄弁である」という意味。旧日本海軍で連合艦隊司令長官を務めた山本五十六も「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という言葉を残しています。いずれも言わんとするポイントは同じです。「~~しなさい」と他人から命令されたとしても、誰もモチベートされないから、態度で示しなさいというのです。

 

○小学4年生までに差がつく子どもの勉強習慣

日本ではなぜか宿題は子どもが一人でやるものと相場が決まっていますが、家族団欒のネタとして親子で一緒にやるのをおすすめします。私は娘が小学4年生(10歳)になるまで一緒に勉強をしていました。

一緒に勉強する方法は2つ。一つは、時々子どものそばに座って、子どもの宿題にとても関心があるようにして、楽しそうに振る舞うだけ。子どもは親が喜ぶことをするのが好きなのです。

もう一つは、宿題をやってそれで終わりにするのではなく、話題にして面白くすること。理科の星座の宿題ならその場でギリシャ神話をスマホで検索して楽しく話す、国語なら即席プレゼンを親子でやる、などコミュニケーションしながら宿題をこなすと記憶にも残りやすいものです。

小学4年生くらいまで勉強中に親御さんが隣に座って楽しそうにしていたら、そこから先は知らない間に子どもだけでも勉強する習慣がつきます。子どものキャラは家でも学校でも同じですから、家で勉強していれば学校でも勉強しています。

私の英語教室でも、親御さんに「お子さんが小さいうちは隣で親御さんも勉強してください」とアドバイスします。

ママやパパが横に座って絵本などの音声データを聴きながら声に出して読む練習をしたり、英単語を覚えたりしていると子どものやる気が引き出せますし、親御さんの英語も上達します。そうこうするうちに、小学2年生からの2年間の学習で、英検2級(高校卒業程度)に合格する生徒もいます。

小学4年生以降になると自分で自分の意見が言える作文が大好きになったり、英語の本を読んだりするのが大好きになったりします。あとは親御さんがそばにいなくても英語の勉強は進みます。順調にいけば「ratification(批准)」とか「lament(悲歌)」といった親も知らないような難しい単語がたくさん出てくる頃ですから、そろそろ親もお手上げになります。

娘のすみれに英語を教えたのも2歳から小学4年生まで。あとは一人で学び、海外滞在経験もなしに、ハーバード大学を受験して合格するだけの英語力が身につきました。

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世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45

独自の家庭教育で、一人娘を地方公立校からハーバード大学現役合格に導いた廣津留真理さん。学校や塾に「外注」しなくても、親の教育しだいで子どもの学力はいくらでも伸ばすことができるのです。著書『世界のトップ1%に育てる親の習慣ベスト45』より、今日からわが子に実践できるメソッドをご紹介します。お父さん、お母さんは必見!

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廣津留真理

大分県在住。早稲田大学第一文学部卒。ブルーマーブル英語教室代表、一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)設立者・代表理事・総合プロデューサー、株式会社ディリーゴ代表取締役。2012年、一人娘のすみれさんが18年間塾なし、留学なし、学費は小中高12年間でたった50万円で、地方公立からハーバード大学へ現役合格。「英語4技能(読む、聞く、書く、話す)」を伸ばし、本当に「使える英語力」を磨く独自のメソッドで、多数の小学生を大学入試レベルの英文が読めるように導く。ハーバード生が子どもたちにプレゼンや演劇などを英語で教えるサマースクール「Summer in JAPAN」を2013年から開催し、2014年に経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」を受賞。著書に『世界に通用する一流の育て方 地方公立から<塾なしで>ハーバードに現役合格』(SBクリエイティブ)、『英語で一流を育てる 小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法』(ダイヤモンド社)がある。

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