『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(石黒由紀子・文 ミロコマチコ・絵)発売を記念して、石黒さんちのコウハイ(野良出身・オス・6歳)に、日々の「うれしかったこと」を教えてもらいました。
これ、「猫は、うれしかったことしか覚えていない」出版イベントのワークショップでゆっちゃんが作ったかぶりものです。「この暑いのに何やってくれちゃってんの?」と思ったけど、「似合う」といわれてうれしいですニャ。ミロコさんには「北欧の民族猫」といわれたよ。とりあえずなんでも似合っちゃうボク、まいっちゃうな~。ぐふふ。
どお? この真面目なよこがお。「学校の音楽室に貼られている作曲家の肖像画みたい」とゆっちゃん。なにか言わないと気がすまないらしい。今日はゲラという原稿の上に乗って、おしごとのてつだいをしたのよ。「“いい原稿の上には猫が乗る”っていうよね」とまたゆっちゃんが。猫が乗ってよろこばれるのはドイツの白ワインじゃないの?
たいちゃんとの夏合宿4日め。追いかけっこがとっても楽しいよ! たいちゃんは1歳だから、走っても全然つかれないらしいの。ボクがつかれてハウスしていても誘いにくるのよねー。これは「たいちゃん、ボク6歳だからひとやすみちゅう!」っていってるところ。でもさ、おもしろいからまたすぐ遊びたくなっちゃうの。たいちゃんってゆかいな子よ!
たいちゃんが明日帰っちゃうから「思い出にみんなで写真を撮ろう」ってことになったんだけど、見てよ、みごとなバラバラさ。ボクだけがかごに入ってちゃんとしている。「たいちゃん、ちゃんとして!」っていっても「そんなことより、プロレスごっこをやろうよー」って。まぁ、思い出はにんげんがたいせつにするもので、猫は今のほうがだいじ。
そしてたいちゃんは帰っていった。保護者のまこさんがおむかえにきて、かごに入れられて。「おうちでつまんなくてふてくされています」まこさんからメールがきたけれど、ボクもさびしくてふてくされちゃう……。こんどはいつくるの? また追いかけっこしようね。プロレスもしようね。ボクのこと覚えていてね。たいちゃん、それまでげんきでね。
「猫は、うれしかったことしか覚えていない」出版記念
ミロコマチコの挿し絵原画展開催
【日程】2017年7月16日 ~ 2017年8月2日 まで
【場所】原宿 絵本が読める小さな喫茶店シーモアグラス