自撮り女子・りょかちの書籍『インカメ越しのネット世界』の出版を記念して、格闘家・青木真也との対談が実現しました。自撮りと格闘技という、まさに異種格闘技対談!? 聞き手に編集者・箕輪厚介を向かえ、2人の意外な共通点をあぶり出します!
りょかち シンプルでざっくりな質問なんですが、青木さんはSNSのどこが好きですか?
青木 SNSはライフスタイルに入っちゃってるから、どこが好きと言われてもパッと思いつかない。うーん、動かなくていいところかな。
りょかち (笑)すごいシンプルな答えですね。確かにそれ大事ですね。私がSNSが好きなのは、考える時間があること、ケンカするにしてもいなすにしても。
箕輪 確かに対面じゃないので口下手でも、言葉が上手だったら勝てますよね。
りょかち こっちのフィールドで戦えるし。あとリアル世界は考えなきゃいけないこと多すぎですよね、話す時表情も考えなきゃいけないし。
青木 りょかちはもしかしたら間が苦手なんだ。
りょかち そうです、間が苦手。瞬発でやり合うのが苦手。
青木 間が苦手、わかりますよ。
りょかち ほんとですか? 青木さんは間のプロじゃないんですか?
青木 プロレスやるでしょ。MMA(総合格闘技)とは間が違うから。MMAだと間が近いし展開も早い。プロレスは見せたりゆっくりやったり遠かったりする。そういった違いがある。りょかちも自分にはSNSの間が合ってるってことでしょ?
りょかち そうです。流れる時間とか、距離感が私には合ってる。
箕輪 青木さんはプロレスっぽいからツイッターとか好きなんですよね? みんなキャラがそれぞれあって。
青木 うん、ポジショントークできるもんね。
箕輪 イケダハヤトさんとかはあちゅうさんとか山本一郎さんとかそれぞれのキャラがマンガみたいに戦ってるのが面白い。
青木 そうなんです。面白いんです。僕、山本一郎さんを初めて見た時に、実在するんだ!って思った。
りょかち みなさん、一人ひとり芸風がありますからね。それがいい。
青木 そうそう!山本一郎さんのあの芸風いいですよね。
りょかち イケハヤさんとかもすごくシンプルでキャッチーなスタンス。かっこいいですよね。
青木 イケハヤさんはそうですね。でも俺はやっぱり山本一郎さんが好きなんだよね。
りょかち それぞれのキャラに好き嫌いあるのっていいですね。だからこそ何々さんが好きというのが。
青木 あと俺は中川淳一郎が一番SNSで強いと思ってる。
りょかち 確かに。あの人う◯こ食ってろってよく言ってますもんね。
青木 バカヤローう◯こ食ってろってガチンと切れる。で、彼はちゃんと相手を見てケンカできるし。その一方下でちゃんと握手できるみたいな。あれはやっぱり強いでしょう。あとイケハヤさんも強いですよね、職人的な打ち方ができる。まっすぐやるし、自分の言語を持ってるし。
そしてSNSのメインは更に上だよね。堀江貴文さんとか田端さんとか。俺たちヤングライオンで第一試合、第二試合、第三試合くらいまでのやつは、その試合スタイルを考えなきゃだよね。長い試合しちゃダメだし。5分10分くらいでパッとやって帰るみたいな。
箕輪 強いことには意味がないですからね。こいつのストーリーが面白いねってならないと、主催者から引き上げてもらえない。
青木 だし、そこで面白いと思われるために、メインイベンターがやっているようなファイトスタイルをしちゃダメなんです。
箕輪 そういう意味でりょかちはニュースタイルでしたね。自撮りが誰もがやってるところで、確立したのはすごいですね。
青木 そうだよね、すごいよ。100m走みたいなもんだよ。自撮りは誰もがやってるもん。
りょかち そうですね。みんながやってる競技で。
青木 でしょ? なので肩書きは自撮り日本一にしちゃえば。
箕輪 で吉田豪辺りに絡むと最高。あと今のりょかちに足りないのは炎上ですね。
りょかち はい、幸か不幸か、炎上はまだですね。
箕輪 炎上は自分が行く道を示すってことだから。
青木 炎上は恥をかくみたいなもんじゃない? 恥をかけばかくだけ強くなる。僕は恥をいっぱいかいてきてるんで、怖いものないんですよ。
りょかち いくらでも炎上してもですか?
青木 うん、自分から文春に載るネタないかなって思ってる。たぶん俺は恥をかくとか、自分に起こったことを転がしていこうとか、そういう能力に長けているんですよ。なのでどんどん失敗して、それをネタにできれば最強ですよ。
りょかち 怖いとか嫌とかいう気持ちはあまりないんでしょうか……? 他人にどう思われるだろうとか。
青木 Webって実はすごい平和的だから、何されるわけでもないじゃないですか、殴られるわけじゃないし。
箕輪 何気にケンカするとすぐメッセンジャーが飛んできてすみませんでした、って言う奴多くないですか?
青木 りょかちは炎上した方がいいですよ。
りょかち 確かにSNSでよく炎上している人からは、りょかちは炎上した方がいいって度々言われます。
青木 あんなに面白い、わくわくするものないですよ。
箕輪 主張がはっきりするからいいんじゃないですか。りょかちはこういう人だって人間性の輪郭がはっきりするからいいと思います。キャラが明確になる。
りょかち お二人とも(笑)めっちゃ楽しそうな顔してる。ちなみに青木さんのフォロワーって味方の人が多いんですか? それとも敵?
青木 敵も多いですよ。そして実は敵が大切で、味方はそこまで大切じゃないです。
箕輪 キングコングの西野さんとこの前話した時、アンチは絶対手放すなと言ってました。アンチが自分の言ったことを給料1円も払ってないのに、必死に広めてくれるって。こんなこと言ってましたよ!って。アンチがいないと言っても誰も聞かなくなっちゃう。アンチはできるだけ囲うって。
青木 そう、アンチは大切にしなきゃダメですよ。だって一番楽しめるじゃないですか。
りょかち ケンカを楽しむスタンスがすごいですね。
箕輪 アンチも青木さんが試合で負けて、そのニュースを今は格闘技雑誌なんて少ないから誰も知らないはずだけど、アンチの人が、青木さんが負けたってみんながニュースにしてくれますよね。大前提、忘れられたら終わりですからね。
青木 そう。触ってもらわないとダメなんですよ。僕でいうともうちょっと大きな恥かきたいんですよね。
りょかち すごい願望ですね。恥をかきたい。
青木 天地がひっくり返るような恥をかきたいんです。すべてを失うくらいのことをしてないと、やっぱり自分のことをかきたてられないです。
りょかち ドラッグだ……。
青木 ドラッグなんですよ。それでそこに溺れた人が箕輪です。
箕輪 (笑)僕以前は結構会社の遠くに住んでいて、電車で一時間半くらい掛かるんですよ。毎回チューハイロング缶買って帰ってたんです。そうするとやることが無くて、ずっとツイッターで探して誰かとケンカしてました。自分とか関係なく、青木さんの悪口とかも探してました。僕には著者の悪口って餌もあるから、ケンカして、この人は著者思いの編集者だって感じでね。
青木 おお、いいね! 俺もその手使うわ。はあ様の悪口探す。今日から。
(つづく)
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幻冬舎plusでの連載「インカメ越しのネット世界」はこちら
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自撮りIT女子 vs 格闘家「異種格闘技対談」
『インカメ越しのネット世界』を出版した自撮り女子 りょかちと、格闘家で『空気を読んではいけない』などの著作でもおなじみの格闘家 青木真也の異種格闘技対談が実現。聞き手に編集者 箕輪厚介を向かえて二人の意外な共通点をあぶり出す!