抜群の人気を誇る時代小説作家・風野真知雄氏が心血を注ぐシリーズ「極道大名」。 2016年8月に完結した大人気シリーズ「大名やくざ」の、7年後が舞台です。 ここでは本シリーズがもっと楽しめる最新情報などをお知らせいたします。
~『極道大名』シリーズ刊行予定~
最終巻『極道大名3 虎之助最後の日』2019年8月6日(火)発売!
『極道大名3 虎之助最後の日』
久留米藩主でありながら伝説の極道〈水天宮の虎〉としての顔も持つ有馬虎之助。虎之助を恨む将軍・吉宗が差し向けてきた熊野忍軍の頭領・川村一心斎を捕らえることに成功し、この駒をもっとも効果的に使うにはどうするか、悪だくみに余念がない。一方、吉宗は巻き返しを図るべく忍びの精鋭を放つが、胸の内ではもう久留米藩を潰すしかないと心を決めて……。 大人気シリーズついに完結、虎之助と吉宗、最後の騙し合い!
『極道大名2 窮虎(きゅうこ)、将軍を?む』
8代将軍の座に就いた吉宗は、かつて自分をぼこぼこにした久留米藩主・有馬虎之助への恨みを忘れていない。腕の立つ久留米藩士が一人、また一人と襲われ、虎之助の裏の顔である極道の丑蔵一家でも幹部が嵌められ投獄された。やくざ一掃を唱える町奉行・大岡越前まで現われて追い詰められる虎之助。反撃の目はあるのか!? 緊迫のシリーズ第2弾。
『極道大名』
久留米藩主・有馬虎之助には裏の顔がある。
なんと江戸のごろつきで知らぬ者はない極道 〈水天宮の虎〉なのだ。
そんな虎之助だが八 歳の将軍家継にはなぜか懐かれ、このかわいい将軍を支えて自分は副将軍にと目論んでいた。だがある日を境に事態は急変、かつて散散殴りつけた男の影がちらつき始め……。
帰ってきた伝説の暴れん坊、新シリーズ始動!
お待たせいたしました。天下無敵のろくでなし、有馬虎之助が帰って参りました。じつは、物語はここからが本番。やくざ対将軍というとんでもない戦いが始まるのです。「大名やくざ」シリーズは一部読者に、これはやくざ礼賛ではないのかという誤解があったみたいですが、ちゃんとお読みになった方ならおわかりのように、ちっとも礼賛などしていません。虎之助は自分がろくでなしで、いずれこの世からいなくなるべき人間だというのをちゃんと自覚しています。そのうえで、悪が巨悪をやっつけるという、痛快な物語を繰り広げるのです。
現実の世界もそうであるように、善人が巨悪に立ち向かうのはまず不可能。そんなときこそ、虎之助の出番でしょう。
この極道者こそが、まさに現代のヒーローなのです!
有馬虎之助
久留米藩6代目藩主。諱(いみな)は則維。生まれは旗本の五男だが運と才覚と腕っぷしで大名の座をもぎとった。裏の顔は伝説のやくざ〈水天宮の虎〉。
辰
辰之助の母。神田、日本橋、芝、品川を縄張りとする丑蔵一家の親分。正業は駕籠屋で子分と駕籠かき2300人を束ねる。人呼んで〈不忍のお辰〉。
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有馬多門
久留米藩の江戸家老。他藩から古狸、三百歳、ばっくれ多門と陰口を叩かれるしたたかな老人。
田村宋右衛門
久留米藩の用人。小心者で心配性。
早坂町太郎
久留米藩藩士。かつての丑蔵一家の〈つぶての町太〉。羽織の袖から小石を取り出し、敵の顔面に命中させる。
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座頭勝
本名は勝安。板鼻検校の名もある。四ッ谷、牛込、市ヶ谷、内藤新宿を縄張りとし、鉄吉一家の縄張りも手に入れた。その正体は熊野忍軍の頭領・川村一心斎。
蛸屋の鉄吉
深川、本所、浅草、上野、本郷を縄張りとする親分だったが座頭勝に殺された。
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境勇右衛門
南町奉行所の市中見回り方筆頭同心。虎之助の友人。 服部流星 伊賀組の元副頭領。多門の友人。
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徳川通春
尾張徳川家当主の弟。のちの宗春。長身痩躯の美男。 大岡越前守忠相 南町奉行。
徳川吉宗
徳川第8代将軍。昔、虎之助にぼこぼこに殴られたことを恨んでいる。
特設ページ
幻冬舎で刊行する書籍の特設ページです。
著者からのメッセージや、あらすじ・イラストなど、書籍をもっと楽しむための情報満載です。