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死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい

2017.11.08 公開 ポスト

自律神経の名医が教えるスクワットの効果 その5

肩コリ・首コリがラクになる小林弘幸

 

 自律神経の名医・小林弘幸教授の新刊『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』から、心身に与えるスクワットの効果をお教えします。また、本書には、「朝晩5回から」の簡単で何歳からでもできる「ゆるスクワット」の6週間プログラムも掲載。


その5 肩コリ・首コリがラクになる

 首は、常に頭を支えています。頭の重さは体重の約1割に及ぶため、頭の位置が脊柱の真ん中から少しずれるだけでも筋肉が緊張します。

 正常な首は、頸椎が30~40度カーブしており、それがバネのように働くことで、多少頭の位置がずれてもその負荷をうまく吸収し、首のこわばりを防ぐようにできています。

 しかし、デスクワークなどで同じ姿勢で筋肉を酷使し続けていると、筋肉に圧迫されて血管が狭まり、血流が阻害されます。そして、首や肩がカチカチに凝り固まり、ちょっとマッサージをする程度では、コリを解消できなくなります。根本的に肩コリ・首コリを解消するためには、血流をよくすることが不可欠です。

 スクワットをすると全身の血液の循環がよくなるので、凝り固まった筋肉に新鮮な酸素と栄養を送り届けることができます。コリが改善するのはもちろん、酸欠状態で、乳酸などの疲労物質が回収されずに硬く強張っていた筋肉も、柔軟性を取り戻していきます。すると、肩や首の可動域が広がるので、高いところにある物をとったり、名前を呼ばれて振り返ったりする日常のさまざまな動きが、ラクに行えるようになります。

 

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小林弘幸

1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのパフォーマンス向上指導にかかわる。『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』『「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』など、著書多数。

写真 ©Ichiro Kumada

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