元ピチカート・ファイヴのボーカルでシンガーの野宮真貴さんの『おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作る』が、このたび文庫になりました。帯にはのんさんがこんなメッセージをくださいました。
「美しくてチャーミングな野宮さんが“ほどほど”でいいと言ってくれるなんて、心が休まります。
私も明日から自信を持って出かけられそうです。」――のん(女優)
発売を記念して、本書の一部を抜粋してお届けします。
世界一シンプルなおしゃれの法則(ワンピース)
最もシンプルなおしゃれは、ワンピースです。
ワンピースは、コーディネートの必要がない、すでに完成された服です。一枚をさらりと着れば準備完了。最速最強のおしゃれ着です。
「一汁一菜」からヒントを得た法則です。おしゃれにおける一汁一菜とは何か? を考えました。
一口にワンピースと言っても、Aライン(裾が広がったAのシルエット)、Iライン(ストレートなIのシルエット)、Xライン(ウエストを絞ったXのシルエット)、その他にもシャツワンピースやツーピースに見えるものなど、その種類は豊富です(巻末付録「Dress」のペーシではイラストによる着回しを紹介)。
さらに、無地、ボーダー、水玉、花柄など、生地の柄や素材によっても雰囲気が変わります。
そんなワンピースの中でも、一番失敗することのない定番は、L.B.D.=「リトル・ブラック・ドレス」、シンプルな黒のワンピースです。きっと女性なら、誰でも一着は揃(そろ)えていることでしょう。一汁一菜にたとえるならば、簡単で毎日飲んでも決して飽きることがない「豆腐の味噌汁」というところでしょうか(引き続きお味噌汁にたとえています。あしからず)。薬味のネギや三つ葉を加えると風味が増すように、アクセサリーを替えれば、カジュアルにもフォーマルにも活躍してくれるオールマイティーな一着です。
でも、誰もが持っているワンピースだからこそ、なんの工夫も加えなければ、平凡で個性がないとも言えます。アクセサリーやジュエリーを巧みに使って、このL.B.D.をあなたらしく着こなす工夫をしてみましょう(巻末付録「Black dress」ではイラストによる着回しを紹介)。
もしもあなたが、毎朝コーディネートに頭を悩ませることなく、いつもおしゃれで華やかに装いたいならば、ワードローブのすべてをワンピースだけにしてもいいと思います。極端に聞こえるかもしれませんが、ワンピースしか着ないという一貫性があれば、それはいつしかその人らしさとなり、個性となり、トレードマークになります。そんなキャラ美人も私は素敵だと思うのです。
毎日ワンピースでもいい、という提案です。私もピチカート時代は、ワンピースばかりでした。
おしゃれはほどほどでいい
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