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死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい

2017.11.19 公開 ポスト

自律神経の名医が教えるスクワットの効果 その8

運動で体に小さなストレスを与えると健康になる小林弘幸

発売即重版!

自律神経の名医・小林弘幸教授の新刊『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』から、心身に与えるスクワットの効果をお教えします。また、本書には、「朝晩5回から」の簡単で何歳からでもできる「ゆるスクワット」の6週間プログラムも掲載。


運動で体に小さなストレスを与えると健康になる

「スクワットが体によいのはわかったけれども、運動をするのは疲れるから苦手」と思っている方がいるかもしれません。しかし、体を適度に疲れさせること、すなわち小さなストレスを与えること、実はそれがいいのです。

 心と体は別々に捉えられることが多くありますが、本来ひとつです。しかし、現代人の多くは連動すべき両者が切り離された状態にあると言えます。

 一日中、頭を使って仕事をしたり、人間関係でストレスを感じたり、心は常に疲労困憊です。いっぽう体は、デスクワークが続いたり、のんびり部屋で過ごしたりして動かす機会がほとんどないため、まったく疲れがたまりません。心は疲れているのに、体は疲れない。これが慢性的に続くことで、心と体が徐々に切り離され、疲労度にギャップが生じていきます。その結果、「いつもなんとなく調子が悪い」という不定愁訴につながることが多くあります。

 この、心と体の乖離を防ぐ方法、それこそが「心と体の疲労レベルをそろえること」なのです。

 もちろん、心の疲労を取り去ることで、心と体のレベルをそろえられたら最高でしょう。しかし、残念ながらそれは不可能。生きている限りストレスはついて回ります。そこで、私たちにできる体へ疲労を与える方法が、筋力トレーニングなのです。中でも、時間や場所を問わず、気軽に行えるスクワットは、最適だと思います。

「体を大切にすることは、体を休めることだ」と思っている方がいますが、私はそうは思いません。本当の意味で、体を大切にするというのは、体が本来持っている機能を充分に働かせる状態に整えることです。

 それを叶えるために、最小限の努力で、最大限の効果をあげられるのがスクワットなのです。

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死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい

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小林弘幸

1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのパフォーマンス向上指導にかかわる。『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』『「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』など、著書多数。

写真 ©Ichiro Kumada

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