ロザン菅さんの『身の丈にあった勉強法』を発売前に読んで「感想文を送ろう」企画。絶賛、こちらでご紹介させていただいています!
この本を手にした瞬間「これは学生向きの本で、社会人の自分のための本ではない」と感じてしまったというオダマキさん。
しかし、読み進めると、みるみるその印象が変わっていたようです。
感想文の途中から、オダマキさんが、自分自身の「弱いところ」に気づいていくあたりは、臨場感たっぷりで、後半に向かって一気読みでした!
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【 オダマキ 】さんから届いた感想文
身の丈にあった勉強法を読んで
最近、本を読む習慣が無くなってきた私が、発売日には本屋へ走り、購入した本を抱きかかえて帰る。そんな作家が一人だけいる、それがロザン菅広文氏だ。
もともとロザンのファンであるということも大きいが、京大芸人シリーズが読み易く面白かったので次回作の発表を首を長くして待ち続けて数年。ようやく発表された新書のタイトルが「身の丈にあった勉強法」だと知った時、正直落胆しかなかった。なぜなら私は勉強法が必要な年齢は遠くに過ぎ去っており、全く関係の無い本だと思ったからだ。しかし好きな作家の新書、興味はある。そんな時に有難いことにバウンドプルーフという形で拝読出来る機会を頂いた。
15項目に分かれた目次には「宿題」「国語」「受験」など、やはり自分には関係のない言葉がずらりと並んでおり、このまま読んで良いものかと最初は思った。そう、最初は。
不安ながらページを読み進めると、それはただの懸念だと気付くことに時間はそう掛からなかった。学生さんへのアドバイスだけではなく、親や社会人へのアドバイスがいつもの菅氏らしい関西弁や心の声を多用した軽やかな語り口で綴られており、また“高性能勉強ロボ宇治原”の実態が伺い知れる内容に、時に頷き、時に納得し、そして大笑い。自分を失敗例、相方を成功例としてあげる話がいちいち面白く、2人の掛け合いが目に浮かぶ様な気取らない描写に不安は残りページよりも早く減っていった。
特に印象に残っている話は「『教えてもらう方』より、『教える方』が成績が伸びる」「苦手科目は『いつから苦手』かを思い出す」の2章。
大学生時代に家庭教師のバイト先で、なかなか成績の上がらない中学3年生の成績を上げるために、小学6年生の問題まで遡り苦手な箇所を見付け改めて理解させたという菅氏。学校や塾など、多少理解出来ていなくても進んでいくことなどは多々あるが、そこにこそ伸びない理由があると考え実行し、結果教え子は飛躍的に成績が伸びたという。菅氏はその方法として教科書や問題集を捨てずに、分からなくなったら自分が思っている以上過去へ戻って、何が分かっていないのかを見つける。と書いていた。
家庭教師が中学生に小学6年生の問題を解いてもらうのはとても勇気が必要だったはず。しかも中学3年生、受験を控えているのなら尚更だ。本の中では自分の生計が心配だった為と書かれていたが、ある程度自分で実体験していないと思いつかないし、不安ながらも未来が見えていたのではないだろうか。なぜなら自分をよく知り、相方の宇治原氏がどんなことをしていたかを良く知っているからこその方法だと思うからだ。そして何より実践に移す行動力に大変感銘を受けた。
私の話になるが、仕事では中途半端に知識と経験があるので、分からないという事を周りに言い出せず、ぼんやり理解したまま進んでしまうことがある。これが自分だけの話なら良いが、後輩に尋ねられた時が大変困る。「なんかそういうことになってるらしいよ、知らんけど」と関西人お得意の決め台詞で答えてしまい、ぼんやり仲間を増やしてしまうのだ。そして自己嫌悪に陥り自信を無くす。
では社会人の私はどうするべきか。まず私が手にしたのは新人研修用の資料。仕事の基本が書いてある。理解できている、オッケー。次に手にしたのは新人時代に使っていたノート。汚い字だが内容は分かる……分かる……ページは進む。ちょっと待て!!「知らんけど」で済ましていた理由が書いてある。知らなかったのではない、覚えて理解できてなかったのだ。そこからもう一度勉強し、資料を読んで理解するととても楽しい。後輩へ改めて説明すると、更にパワーが湧いてくる。これが自信というものなのか―!!
菅氏の本と出会い、私は今、自信を持って未来へ進める様に過去へ戻っているところだ。それは仕事だけではなく、やりかけになっている語学の勉強、置いたままになっている趣味……きっとどこかで理解できないところがあって進めなくなっているはず。だから過去へ戻り、もう一度進んでいきたいと思う。
それが私の「身の丈にあった生き方」だから。
身の丈にあった勉強法とはつまり、自分自身を知り、そして自信を持つこと。これは菅氏が全ての人に贈る、明日を少し楽に、笑顔で生きるためのメッセージである。
身の丈にあった勉強法
「正しい勉強方」を知らないと、人生で損をする!
ロザン菅が、高性能勉強ロボ・宇治原を観察し続けて確信した”究極の学習術”を、一冊の本にまとめました。
そのタイトルは『身の丈にあった勉強法』。
これまでの常識が覆る& 明日からでもすぐチャレンジしたくなる勉強法って、いったい――!?
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