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もう怒らないレッスン

2017.12.17 公開 ポスト

Method13

攻撃的な人には「反論」ではなく「相談」する和田秀樹

怒っていいことは一つもない。2018年からの自分が変わる! ためない。爆発しない。翻弄されない。怒りをコントロールできる大人になる24のメソッド。『もう怒らないレッスン』和田秀樹著(幻冬舎文庫)

 

iStock/mediaphotos

怒りが頂点に達した一方的な「ダメ出し」

 最近は、ほとんどの人がメールを使いこなします。私自身も大いに活用しています。それはそれで結構なことなのですが、受け取るメールの中には、人を怒らせるものもあります。言葉遣いのマナーをわきまえなかったり、高飛車だったりすると、カチンときてしまいます。みなさんもそんな経験があるはずです。

 ある知人女性から聞いた話です。
 自分の子どもが通う学校のPTA活動でのこと。彼女は、バザーの責任者を引き受けました。張り切って、趣向を凝らした企画書を作り上げました。それをメールでメンバーの保護者に送ったそうです。
 しかし、その企画をメールで酷評してきた人がいました。
 頭ごなしの「ダメ出し」でした。労をねぎらうような言葉はひと言もありません。その送り主はPTAの中心的な女性でした。バザーを何度も仕切ったことのある女性でした。メールの文面は知人女性のプランを「間違い」と切って捨ててしまっています。
 ふだんはおとなしいのですが、知人女性の怒りは頂点に達しました。

 

返信メールは一晩「寝かす」

 えてして、メールの文章は細かいニュアンスが伝わりません。相手の表情もわかりませんから、まさに「文面通り」。嫌な感じが強く伝わってくることがあります。そこに怒りの種を見つけてしまいがちです。相手と同じ文章の調子で反論のメールを戻したりすれば、その数倍の反撃が待っているかもしれません。
 こんなとき、相手の「売り言葉」を買ってはいけません。買ってしまえば、次の「売り言葉」が返ってきます。
 ある有名な作家は、返信メールは一晩寝かせてから出すそうです。どんなに自分を怒らせたメールであっても、即返信はしません。翌朝、冷静になってから読み直し、これなら大丈夫となれば、送信ボタンをクリックするのです。とても賢いやり方です。

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ためない。爆発しない。翻弄されない。怒りをコントロールできる大人になる24のメソッド。

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和田秀樹

一九六〇年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、三十年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。『80歳の壁』『70歳の正解』『マスクを外す日のために』『バカとは何か』『感情バカ』(すべて幻冬舎新書)など著書多数。

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