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脱・草食系男子フェア

2018.01.02 公開 ポスト

結局はマンガ喫茶の前でナンパできるような人がおいしいところを持って行くはあちゅう(ブロガー・作家)/藤沢数希

藤沢数希さんの小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』のドラマ化(2017年12月28日に放送)を記念して、各電子書店で「脱・草食系男子フェア」を開催しています!その中から日替わりで"脱・草食系男子本"をおすすめします。

男と女がいつもすれ違う理由 はあちゅう/藤沢数希
「忙しい男は一途で都合のいい女が好きだ」という藤沢数希氏に対して、「恋愛は100%コミットしたからといってうまくいくわけじゃない」と応戦するはあちゅう氏。恋愛に対して率直な発言が話題のふたりが浮き彫りにする、男女のすれ違いの現実。限られた時間と金銭の中で、恋愛、結婚はどれほどの価値があるのか?

iStock/7maru

 

最初のデートで高級店は重すぎる

藤沢数希(以下、藤沢) はあちゅうさんはデートで行くなら、どういうレストランが好きなんですか?

 

はあちゅう 私、自分で選ばないんですよ。選んでもらう方が好きなので。藤沢さんこそ、どこでレストラン情報を得ているんですか? どういう基準で選んでいるのか? あるいは、デートのときは女の子に選ばせてあげているのか? とても気になります。

 

藤沢 はあちゅうさんは、「幻冬舎plus」の連載でも、そこそこ高級店を紹介してるじゃないですか。また、女の子のFacebookなんか見てると、良いレストランに連れて行ってもらうとみんなに自慢しますよね。Twitterに書いてアピールしたり。それで、僕は常々思っているんですけど、高級店に連れて行けば女の人とうまくいくかというと、必ずしもそうではないんですよね。それよりふつうに「ちょっと来週、会社の近くに行くんだけど、飲みに行かない?」くらいのさりげない感じで、それほど値段の高くないカウンターのダイニングバーとかカジュアルなイタリアンぐらいで和気あいあいと飲んで食べて、適当な理由をつけて家に呼ぶぐらいの方が、うまくいくと思います。高いレストランは女の人とセックスした後に行けばいいと思うんですよね。その方が愛は深まりますね。

 

はあちゅう 私はあんまり順番を気にかけたことがないんですけど、藤沢さんはそういう心理的なロジックをテクニカルに使ってるんですか?

 

藤沢 いや、そういうことじゃなくて、まだ関係の進んでない女の人を、かしこまった高級な店に連れて行くと、重すぎるメッセージが伝わるんですよ。女の人って基本的に、自分のことを好きな男が嫌いじゃないですか。こんなに私のこと好きなんだって思われると、逆に離れて行っちゃう。

 

はあちゅう たしかに、究極的に言うと、お店とか関係なかったりしますよね。ご飯をいっしょに食べないうちから好きだったりするわけですし。でも舞台装置ではあると思うんですよね。気持ちを盛り上げてくれたり、より大切にされているのを実感できたり。良いところからガクッと下がると、釣った魚に餌をやらない、みたいな感じがします。

 

藤沢 もし高級レストランに行きたいなら、やっぱり、関係した後に連れて行く方がいいですね。女性の恋愛コラムニストが言っている「こういう素敵なところで口説かれたら落ちますよ」なんて信じない方がいい(笑)。

 

女の子から「高級レストランに行ってみたい」とは言いづらい

はあちゅう たとえば、高級レストランに行ったこともない人って、彼氏に連れて行ってもらうしかないんですよね。でも自分から言うと、お金持ちが好きなやつだと誤解されるかもしれない。女の子も気にしぃだから、私の連載を好きでいてくれる方は、もしかしたら私の指摘を「言いづらいことを代弁してくれた」って楽しんでくれているのかもしれません。

 

藤沢 そうですね。まあ、でも、いまは20代で高級レストランに行くって、なかなかないですよね。良いレストランに行くと、30代のキャリアウーマンみたいな人たちの女子会か、年輩のおじさんとホステスのカップル、不倫のカップル、お金持ちのグルメな老夫婦とか、そういう人しかいませんよ。

 

はあちゅう 記念日需要はあると思いますけど、たしかにコスパが良いところに行きがちですよね。

 

藤沢 20代だと、客単価は5000円は超えませんよね。20代でちゃんとしたレストランに連れて行くっていうのは、たぶん、ア・フュー・パーセントぐらいです。3パーセントはいない。でも、思うんですけど、ふつうに高級レストランに行く東京のアッパー層よりも、そういう人たちの方が幸せなんですよ(笑)。20代でお金がなくても、カフェでデートしたり、家でふたりでパスタ作ったり、楽しいじゃないですか。

 

はあちゅう 1万円以上のディナーの場合、舌がものすごく肥えてないとレベルの差はわからないし、いま、良いものは似通ってるから飽きてくるんですよね。むしろ疲れちゃうんです。「これってなんなんですか!?」って、一皿一皿驚かなきゃいけないレストランにあんまり行きたくないんですよね。「なんとかのなんとかのなんとか風なんとかかんとか」って、そんな複雑な名前のものを前にしても、料理名も覚えられないですし、食べてる実感が湧かなくて。だから、「何を食べた」じゃなくて「どこに行った」っていうレストランの方が印象に残るんですよね。

 

藤沢 ところで、はあちゅうさんは、社会人になって付き合っていたのは、マンガ喫茶でナンパされた人だった、って本に書いてましたよね。

 

はあちゅう この人に付いて行ったら何が起こるんだろう?っていう人間への興味から付いて行って、結果、恋しました。コンビニの前で声かけられた人や、引っ越し屋の見積もりに来たおにいちゃんに付いて行ったこともありますよ。あんまりそういうイメージを持たれないんですけど。

 

藤沢 そうなんですよ。お金持ちの人が一生懸命高いレストランとか連れて行くけど、結局はマンガ喫茶の前でナンパできる人がおいしいところを持って行くんですよ(笑)。僕、はあちゅうさんのそういう正直なところ、とてもいいと思います。

 

 

男は「都合のいい女」が好き?

はあちゅう たぶん女性は欲張りだと思うんですよ。実際、カジュアルなデートも楽しめる20代の男の子から、お金を使って贅沢な世界を見せてくれる40代の男の人まで、何パターンか取りそろえている女性もいますからね。「仕事が忙しい」って言えば男性も納得してくれるし、女性は器用だし、あんまりバレないみたいです。

 

藤沢 いやいや、バレてますよ。でも、セックスに不自由していない男性はそう多くないので、明らかに嘘ついてるな、と薄々気づいていても目をつむっている、というか気づきたくない、というだけなんですよ。同じぐらいの可愛さで、もっと都合のいい子が現れれば、もちろんそっちに行きますよ。そういう子がいないから、選択肢がないからだけなんですよ。

 

はあちゅう 本当にそうですか? 私の知り合いは、いろんな男の人を回して、うまくやってますよ。やっぱり、男の人は、そういう振り回してくれる女の人が好きじゃないんですか?

 

藤沢 いやいや、男の人は、都合のいい女の人が好きですよ。金曜の夜とかに予定が急に空いたとき、LINEとかでメッセージ送ったら、来てくれるような子が男は好きなんですよ(笑)。

 

はあちゅう 堀江貴文さんも同じこと言ってました(笑)。

 

藤沢 男性は生物学的に見ても、たくさんモテるとそれだけで価値が出るんですよ。女性は、そういう男性のことを質の高いオスだと勘違いする習性があるんです。しかし、女性の価値ってなんだかんだで貞操観念っていうか、男からすると独占できるかどうかっていうところはわりと重要なんですよ(笑)。いつ呼んでも来てくれる人であってほしいわけですよ。自分勝手なんですけど。ぶっちゃけた話、女は都合のいい女になれば、ルックスで1~2ランク上の女に勝てますね。

 

はあちゅう そうですか? でも、やっぱり、本命、2番目、3番目って明らかに差があるもんじゃないですか? 女子はつけてると思いますよ。

 

藤沢 いやあ、男って複数の女の人を同時に同じぐらい好きになるっていうことは、なんの問題もありませんよ(笑)。

 

はあちゅう でも、やっぱり、都合がいいだけではダメだと思うんですよね……。

 

仕事の能力の高さと恋愛の能力は別物

藤沢 実際、ゆるい仕事をしている人と、バリバリのキャリアウーマンとそれぞれ付き合ってみると、前者はやっぱりずっと彼のことを考えてたりするんですよ。こちらの予定に合わせてくれるというか、仕事がゆるいから合わせられる。すごくコミットする。でも、後者は男より仕事優先じゃないですか。そうするとやっぱり恋愛では、暇でバカだけど一途な女の方が勝っちゃうことも多々ありますよね。男が女性を見るとき、ルックスの比重も大きいですけど、プラス、ホスピタリティというか、最終的には都合が良くて、楽な女の人は強いと思うんですよね。都合がいいと言うとなんかあれですけど、言い換えれば、心が綺麗な人ですね(笑)。

 

はあちゅう 私は、その100%コミットする女が勝つっていう理論には全然納得いかないですね。恋愛ってコミットしたからといって必ずしもうまくいくとはかぎらないじゃないですか。たとえば、バレンタインデーのチョコレートで、100%コミットの女性ならピエールマルコリーニで買うんじゃなくて手作りなんですよ。で、「重い」ってバサッと切られて終わる。俺のことは50%くらいで見てくれっていう男性の方が多いと思います。

 

藤沢 それはレベルの低いところの話ですよ。たとえば、レストランの話に戻りますけど、美味しいものを作ろうと思ったら、テクニックも必要ですが、一定水準以上のレベルの世界になると、時間をかけるか材料費をかけるかしかないんですよ。手作りのチョコレートを渡しちゃうのは、単に下手な料理人が、材料をこねくり回しているだけなんです。

 

はあちゅう でも、そうやって、彼に喜んでもらうことがわかる人って、頭が良い人だと思うんですけど。情熱じゃなくて頭の良さ。時間をかければ勝つのであれば、仕事をやめて、恋愛に走った方がいいってみんな考えるわけですよね? そうならないじゃないですか。

 

藤沢 うーん、そうやって計算して喜ばせようとしている、というその感じもダメなんですよね。もっと簡単なことなんですよ。心がこもっていればいいです。男が仕事してたら「がんばっててスゴイね」、女と遊んでそうだったら「私、信じてるね」、喧嘩したら「◯◯君に振られたら、私生きていけないよぉ」ぐらいのことを、可愛く言えばいいんですよ。

 

はあちゅう それって、ただのバカな女じゃないですか?

 

藤沢 仕事も恋愛も、やっぱり同じ能力の人同士で戦ったら、なんだかんだでどれだけ時間をかけたかで勝敗が決まっちゃうんですよね。高学歴でバリバリと仕事をしている女性に対して、恋愛で生きていこうとしている女性は、そういった男性をゲットすることに全てを賭けているわけですよ。前者が恋愛に10%くらいしかコミットしてないところを、後者は100%コミットしてるんです。

 

はあちゅう 後者のぽわ~んとした女性たちは、言い方は悪いですけど、前者と種類が違うじゃないですか。だからキャリア重視の仕事ができる女性にとっての10%注力でも、そんなに変わらないですよ。使い方が違うんですよ。

 

藤沢 僕は、人間ってそんなに能力は変わらないと思います。それに、勉強や仕事での能力の高さは、恋愛の能力を示すものではないんですよ。

 

はあちゅう 好意の示し方のベクトルが根本的に違う人っていますよ。藤沢さんは本物のバカと接したことがないんですよ(苦笑)。

 

藤沢 僕は、女性が分散恋愛をするのって難しいと思っているんですよ。少なくとも、一定水準以上の男性を狙うのだったら。ひとつの恋愛のあいだは100%コミットして、ダメだとなったらあきらめるっていう戦略の方が優れていると僕は思います。半年くらいがんばってダメだったら、そこであきらめて、今度はまた新しい男に全部投資して、そこでこの女だなって思わせる。中途半端にエネルギーを分けないで、集中投資ですね。同時期に複数の男性に分散ではなく、毎回全部投資して、時間軸で分散する方がいいんですよ。ダメだと思って関係を切った後に、男が追いかけてきてうまくいく場合もありますし。

 

はあちゅう そうするとどんどん年老いちゃいませんか? 女性の方が時間の余裕がないのに。

 

藤沢 女性は大変ですよね。生物学的には子供を産むのに適している時期に、就職活動をしなきゃいけないし、就職後3年くらいはぼろ雑巾のように働かなきゃいけない。そのあいだに結婚相手を探して、自分も出世しなきゃいけない。35歳になる頃には卵子が老化してる。女性の方がかなりタイトな人生のスケジュールですよね。

 

みんな恋愛も結婚もしなくなっている

はあちゅう 私は、自分の結婚についてあんまり現実的に考えてなくて、いまは仕事しか見てないんですが、ずーっとひとりでいるイメージはないんですよね。どこかで一度結婚するんだろうな、と。

 

藤沢 どこかでするなら、早い方がいいんじゃないですか?

 

はあちゅう 先に仕事の実績を作るとか、一段落してからっていまは思っちゃいます。フリーになったばかりだし。

 

藤沢 でも自分より稼いでる人と結婚すれば、金銭的なメリットはありますよ。

 

はあちゅう 自分より稼いでる人を探そうと思ったら、ターゲットがその時点でだいぶ絞られますね。身近にはたくさんいるけど、一般的に見たら、高年収層に入ると思うので。

 

藤沢 そうなったらますます結婚できないですよね。

 

はあちゅう 同い年くらいなら外資系の投資銀行やIT系の社長にいくとか、狭い世界になりますよね。

 

藤沢 これからは「三低」の男がモテるっていう話があるじゃないですか。低リスク、低姿勢、低依存。僕の周りの女性を観察していると、実際にそういう相手を探している人はいませんよね。情報化で女性の目も肥えて、むしろ、どんどん男性に要求するものが多くなって、結果、誰も結婚できなくなっているだけですよね。現状は。

 

はあちゅう 普段の生活で身近にいるのは、慶應卒の女の子とか、中流以上の家庭で育った人が大多数で、それが当たり前なので、全体を俯瞰して見られないんです。自分がそこの層しか見てないので、あとは推測でしかない。

 

藤沢 女の人って、男性とセックスするよりも付き合う方が難しいし、付き合うより、結婚するのはさらに難しい。なのに、単にセックスだけする人よりも、付き合う人、さらに結婚する人の方が、もっとグレードの高い男性じゃないといけない、って思ってるんですよ。

 

はあちゅう つまり、どこかで妥協しなきゃいけない、と。私の周りには、50~60代の女性で独り身っていうロールモデルがほとんどないんですよ。やっぱりみんな、年をとると寂しくなるのか、どこかで最終的に誰かとくっついてます。ずっと独身で貫き通している人は超少数派。

 

藤沢 これからどんどん増えるんじゃないですかね。統計を見ても、30代女性未婚率は増え続けています。妥協するくらいなら、ひとりでいた方がいいって思ってるんじゃないですか。もっと言うと、結婚以前に、そもそも恋愛する人が減ってますよね。趣味とか、いろんなオルタナティブが出てきて。あ、でも、これは世間一般の話で、僕は恋愛が大好きですよ(笑)。

 

はあちゅう 私も恋愛は楽しいから好きなんです。だから、恋愛しない人の気持ちがよくわからないんですよ。

 

藤沢 みんな恋愛は楽しいと思ってますよ。ただ、楽しいけどお金も時間もかかったり、お互いにいろいろと妥協しなきゃいけなかったりで、大変なんで、楽なひとりでいる人が多くなってきたんじゃないかな。

 

恋愛しない人の遺伝子は滅びる

はあちゅう 私は妥協を重ねてまで結婚に固執してないけど、子供は欲しい。ただ、結婚と出産は別って考えられるのは少数派だと思うんですよ。私がシングルマザーを選択肢のひとつにできるのは、自分の仕事のキャリアも考えているから。でも、ちょっと妥協してでも結婚しないとかっこ悪いっていう思想が一般的だと思います。

 

藤沢 ヨーロッパの先進国やアメリカだと、結婚制度が形骸化してる。フランスとか、スウェーデンなんかの北欧の国だと、生まれてくる子供は、婚外子の方が多いんですよね。日本と韓国はすごく特殊で、先進国の中で唯一、婚外子が少なくて、結婚制度をみんなでがんばって守っているんですよ。

 

はあちゅう 私でもシングルマザーの人を見ると、なんで未婚? って思っちゃいますもん。その疑問が同性から出てくる時点で、ちょっと違いますよね。

 

藤沢 世界経済フォーラムが算出しているジェンダーギャップ指数でも、女性差別に関しては日韓が世界の中で最下位層なんですよね。日本も、少しずつ変わってはいますが、個人単位で見たら、変わるのを待っていたら卵子が老化してしまいますね。

 

はあちゅう そうですよ、35歳までに産まないと厳しいって言われていますよね。それでも、どんどん少子化は進んでいますね。

 

藤沢 でも、もっと長期の生物学的なことを言えば、たぶん少子化の流れはどこかで止まるはずなんですよ。恋愛しない人はどんどん淘汰されて、滅びていくわけじゃないですか。逆に、恋愛する人がたくさん子供を作る。そうすると、その子たちの子供は恋愛が好きだし、子供を作りたいと思う傾向が強いだろうから……2~300年くらいは少子化が続いても、長いタームで見れば、子作り好きの遺伝子が生き残り、そこで人口減少が反転するから、ちゃんと日本人は生き残りますよ。

 

はあちゅう そんな先のことまで考えていられないですよ! 私は、自分のことと、50年先くらいしか考えられないですもん。恋愛の話をしていたのに、スケールが大きすぎます(笑)。

 

東京のキャリア女は働き蜂?

藤沢 東京で、少子化が進んでいるのは、社会性動物の分業体制だという話もあります。ミツバチの世界では、働き蜂はメスで、巣を守るために一生独身で闘うわけです。いまの日本社会も、高学歴の女性が東京でたくさん働いて税金を納め、田舎のヤンキーみたいな人たちの子供を養うっていう社会なんですよね。東京なんて出生率は1ギリギリで、日本で一番低い。田舎のヤンキー夫婦は子供をたくさん作り、東京の人たちは必死こいて働いているんですよね。恋愛って動物でもしていることだから、逆にあまり学校で勉強していない人の方が得意だったりしますよね。

 

はあちゅう 高学歴のプライド高い女性たちも、どこかでやっぱり子供を産まなきゃっていう気持ちはあると思いますよ。アメリカのトップにいる女性は、子育てと仕事の両立がある種のステータスというか、ブランディングになっているし、「仕事だけに生きよう」って割り切れる人はほぼいないんじゃないでしょうか。

 

藤沢 専業主夫的な男性が実現したら、それは良いかもしれませんね。

 

はあちゅう 男性のプライドがそれを許さないかもしれませんけどね。ポーズとして家事をやっている人はいても、本心では「俺やってあげてる」「やってあげてる俺かっこいい」ぐらいに思ってる人が多い気がします。

 

藤沢 10~20年でひょっとしたら日本社会が変わって、女性がキャリアも子育ても両立しやすくなっているかもしれません。でも、5年ぐらいではやっぱり変わらないでしょうね。まあ、みんなご自身でそれぞれ好きなことやればいいんじゃないでしょうかね。恋愛しなくてもいいし、別に結婚しなくてもいいし、一生ひとりで楽しく趣味の世界に生きてもいい。いまの世の中、楽しいことたくさんありますよね。

 

はあちゅう そこまで割り切れる人って……まだまだ少ないと思いますけど。

(パート1「男は都合のいい女が好き。女は自分を好きな男が嫌い。」より)

***
恋愛で暴走しないための技術目次抜粋

◆最初のデートで高級店は重すぎる
◆男は「都合のいい女」が好き?
◆仕事の能力の高さと恋愛の能力は別物
◆みんな恋愛も結婚もしなくなっている
◆恋愛しない人の遺伝子は滅びる
◆男は大勢にアプローチしないとたったひとりとも付き合えない

◆モテる男は社会から嫌われ、迫害されているかわいそうな存在!?
◆女性はなんだかんだ言っても「モテる男」が好き
◆愛とは繁殖のために必要な脳内麻薬の分泌にすぎない?
◆お金持ちは結婚するな!? すれ違うふたりの結婚観

 

◇今だけ20%引き!脱・草食系男子フェア対象タイトル一覧◇

ぼくは愛を証明しようと思う。』 藤沢数希
日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』 湯山玲子/二村ヒトシ
ルポ 中年童貞』 中村淳彦
ヤクザに学ぶ恋愛交渉術』 山平重樹
あの人は、なぜあなたをモヤモヤさせるのか 恋愛編』 宮崎智之
恋愛で暴走しないための技術』 二村ヒトシ/アルテイシア/仲俣暁生/中野信子
男と女がいつもすれ違う理由』 はあちゅう/藤沢数希
日本一有名なAV男優が教える人生で本当に役に立つ69の真実』 加藤鷹
出世する男はなぜセックスが上手いのか?』 アダム徳永
「劇場版テレクラキャノンボール2013」が教えてくれる男と女とその時代』 湯山玲子/カンパニー松尾

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脱・草食系男子フェア

藤沢数希さんの小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』のドラマ化を記念して、
「脱・草食系男子フェア」と称し対象作品の電子書籍版をお得にご購入いただけるフェアを各電子書店で開催しております。
今回はその中から一部を紹介させていただきます。

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はあちゅう ブロガー・作家

ブロガー・作家。慶應義塾大学法学部卒。電通コピーライター、トレンダーズを経てフリーに。「ネット時代の新たな作家」をスローガンに、媒体を横断した発信を続ける。2018年7月にAV男優・しみけん氏との事実婚を発表。2019年9月に第一子を出産。『仮想人生』『「自分」を仕事にする生き方』『恋が生まれるご飯のために』(すべて幻冬舎)、『旦那観察日記』(スクウェア・エニックス)、『半径5メートルの野望』『通りすがりのあなた』(ともに講談社)など著書多数。
ツイッター・インスタグラム:@ha_chu

藤沢数希

理論物理学、コンピューター・シミュレーションの分野で博士号取得。欧米の研究機関で教鞭を取った後、外資系投資銀行に転身。以後、マーケットの定量分析、経済予測、トレーディング業務などに従事。おもな著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』『外資系金融の終わり』(ダイヤモンド社)、『損する結婚 儲かる離婚』『コスパで考える学歴攻略法』(新潮社)、『ぼくは愛を証明しようと思う。』(幻冬舎)など。
主宰するブログ「金融日記」は月間100万ページビュー 。
ツイッターのフォロワー数は10万人を超える。
有料メールマガジン『週刊金融日記』は日本有数の購読者数を誇る。

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