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幻冬舎ニュース

2018.01.31 公開 ポスト

著書累計194作、1500万部超。毎月の〆切15本。

毎月200枚×40年。日本一小説を書く男が、出版界をジャックする!幻冬舎編集部

「隠蔽捜査」「安積班」「スクープ」「ST 警視庁科学特捜班」「警視庁強行犯係・樋口顕」「倉島警部補」「警部補・碓氷弘一」「横浜みなとみらい署」「萩尾警部補」「マル暴甘糟」「TOKAGE」「同期」「継続捜査ゼミ」…警察小説が好きな方ならば、これらシリーズの内どれかは読んだことがあるでしょう。著書数194作、累計部数は1500万部を超え、毎月の原稿締切は12~15回、その文量は400字原稿用紙200枚超に及ぶ。名実ともに日本エンタメ小説界を牽引する今野敏さんのデビュー40周年を記念し、1月19日新潮社で記者会見が行われました。

ライフルのスコープを覗いたみたいでかっこいい、40周年特別ロゴ。

そしてこの40周年、なんと、ただ「おめでとうございます」と祝うだけじゃありません。今野敏さんを慕う各社の若手編集者で構成される「若手会」が中心となり、出版社の垣根を越えた「今野敏さん40周年記念企画」が多数始動するのです。詳細はこちらのツイッターアカウント@konno_bin_40th(※クリックするとTwitterへ)で発表されるとのことですが、企画が一つ一つ発表される度に、会場では驚きの声が上がりました。

記者からの質問にひとつひとつ答える、今野敏さん

【記念企画①】出版界史上初!14誌による「今野敏 小説誌ジャック」

小説幻冬」をはじめとする小説誌14誌が4月or5月、いっせいに今野敏さんの特集を組むとのこと! 各誌の詳細な企画内容はまだ未定らしいですが、
・北海道の聖地を今野敏さんが巡るツアー
・若手作家たちによる今野敏さんオマージュ小説
・ベテラン作家の方々との対談

などなど、ファン垂涎の企画がいろいろと検討されているのだとか。つまり、この月は書店の小説誌コーナーが「特集 今野敏」という表紙で埋め尽くされることに。まさに前代未聞です。記者たちの質問にも熱が入り、担当編集者が「すみません詳細は企画中ですのでこれ以上はご容赦いただければ…」と追い詰められる場面も。

【特別企画②】都内書店で今野敏さんが一日店長!!

来たる2018年3月18日(日)、東京都内の某書店さんで、今野敏さんが一日店長として読者の皆様をお迎えしてくれるそうです。もちろん作品のフェアも組まれるとのこと。ご本人と直接交流できる機会なんて、めったにありませんよね。ファンの皆様はいますぐカレンダーに「今野敏さん一日店長の日」と書き込みましょう!

【特別企画③】あなたが好きな作品は?「今野敏大賞」やります。

40周年記念Twitterアカウント@konno_bin_40th(クリックするとTwitterへ飛びます)にて、ハッシュタグ(#)とリプライ(返信)機能を利用し、一般の読者の方々や書店員さんから「一番好きな今野敏作品」を募るそうです。そして最もすばらしい感想とともに投票してくれた読者の方には、今野敏さんから素敵なプレゼントがあるとか!? いますぐアカウントをフォローしましょう!

記者発表後の質疑応答も白熱しましたので一部をご紹介します。

記者「なぜ、警察小説を書かれるのでしょうか?」
今野氏「最初は、海外の翻訳小説に憧れて書き始めたんですが、面白くてはまったんですね。それで、これって何なんだろうって考えたら…(警察って)武力を持った公務員、お侍さんなんですよねつまり…お侍さんみたいな佇まいが好きなんですよやっぱりね」

記者「一日の平均的なスケジュールは?」
今野氏「朝10時に起きて、午前中は何もしませんね、テレビを見たり…午後は家の近くの仕事場へ行って夕方まで執筆、だいたい19時ごろから人と食事したり、飲みに行ったり。それで、近頃はあまり酒を飲まなくなったので、帰って来てからも執筆できるんですね。なので23時頃帰って来てから執筆して、3時ごろ寝るというような。そんな感じです」

記者「『隠蔽捜査』でも一貫して警察組織を描いてらっしゃいますが、実際に警察へ取材されているのでしょうか?」
今野氏「警視庁の見学、記者クラブの人たちに案内してもらったりとかは勿論ありますけど、警察官に直に聞くということはないですね。現役の方は話せませんし。ただ最近(主宰する)空手道場の広島支部に広島県警の方々が来るようになったので、その飲みの場では話します。それでも「あれはあれで合ってるの?」というような。知らない事を引き出すことはできません。だから3年間の自分のサラリーマン生活から類推している部分が多いですね。上司と部下の関係なんて、どこの組織も同じですから…」

懇親会会場はぎゅうぎゅう。お酒も入り話が弾みます。

記者発表のあとは、レストランを貸切り懇親会が行われました。若手からベテランまで多くの編集者たちが今野敏さんを囲み、想い出話に花を咲かせていました。
 

「今野さんが取らないと誰も取れませんよ(笑)」との声に、特製「40」型トマトを手にする今野敏さん

(写真右手前)『棲月 隠蔽捜査7』新潮社刊、1月22日発売、本体価格1,600円+税)

サイバー犯罪を描き、そしてシリーズ主人公・竜崎の異動も発表される最新作『棲月 隠蔽捜査7』も絶賛発売中です。2018年、40周年イヤーを迎えますます勢いを増す今野敏さんの作品、そして40周年記念企画に注目しましょう!!(K)


今野敏(こんの・びん)氏プロフィール
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の1978年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、2008年、『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞。2017年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。さまざまなタイプのエンターテインメントを手がけており、警察小説の書き手としての評価も高い。『イコン』『同期』『凍土の密約』『寮生 一九七一年、函館。』『サーベル警視庁』『回帰 警視庁強行犯係・樋口顕』『アンカー』『変幻』『道標 東京湾臨海署安積班』など著書多数。

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