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「小説幻冬」編集部より

2018.01.27 公開 ポスト

【編集部日記】小説幻冬vol.16、本日発売。

1月22日(月)

宇都宮駅についたら、吹雪いていた。

雪が降る。明日は宇都宮出張なのだが、このままだと明日宇都宮にいけないかもと思って、夕方に会社を出る。会社の最寄駅は北参道なのだが、未だ嘗てないくらい混んでいた。東京駅でもダイヤの乱れが発生し、ざわざわ。無事に宇都宮ついて、ホテルを探したらなんだかホテル街。夜な感じの客引きのお兄さんに「このホテルどこですかね?」と聞いたらすごく親切に教えてくれて嬉しや。部屋ついて仕事。
 

1月23日(火)
宇都宮駅前のタクシー乗り場で1時間並ぶ。さすがに本読むのは手が冷たくてしんどいので、ラジオを聞く。

夕方に帰京して、表参道で新年会。かつて幻冬舎でアルバイト時代の苦楽を共にした編集者もその場にはいて、心が和む。幻冬舎には新卒採用がないので、僕には「同期」と呼べる存在がいないのですが、彼はこの世でたった一人、「同期」と呼べる存在かなぁと思う。「あの頃ぬぐった涙と、あの頃すすった泥水が僕たちを強くしたよな」的な気分に浸れて、自己満足的な陶酔を味わえる。彼は今は文春でバリバリ活躍している編集者で、そういう意味でも刺激を受ける。あれこれあるけど頑張ろうぜー。
 

1月24日(水)
小説幻冬を立ち上げる時、個人的に「こんなことできたらいいな」と思っていたことがたくさんあって、もちろんその全てが叶うわけではないのだけれど、そのうちの一つが叶うかもしれない感じになってきてテンションが上がる。心が折れることと、心が弾むことがかなりの頻度で行き交うのが編集者という仕事かな、とこの頃思う。
 

1月25日(木)
午後から出ずっぱりになるので、早起きしてゲラを読んで、いつもより早めに出社してデスクワーク。編集者の仕事って、実は地味な仕事をコツコツやることだったりする。

で、午後から夜にかけて映画『去年の冬、きみと別れ』のマスコミ完成披露試写絡みのあれこれ。原作者の中村文則さんもいくつか取材を受けねばならず、同席。夜の完成披露試写イベントで登壇して話している中村さんを見て、感無量。デビュー直後の中村さんと、当時アルバイトだった僕。時を経て、彼はこんなにも大きくなった。担当編集者として、中村さんに刺激を与えられる存在でいるべく精進せねば、と珍しく殊勝な気持ちになる。
 

1月26日(金)
『去年の冬、きみと別れ』の映画化に絡んで帯を新しくしたり、その他にも色々とやらなきゃいけないことがあるけど、もちろん仕事はそれだけではないわけで。気持ちを切り替えて、いただいた原稿を読んだり、文庫のあらすじを考えたり。

夜、人が少なくなった編集部でぼーっとしてたら、後輩女子・ミヤケに「有馬さん、2PAC聞いてたんですか?」と聞かれる。「うん、聞いてたよ」「ですよね、聞きますよね」「そりゃそうだよ、聞くよ」「NASとかも?」「ONE LOVEとか大好き」みたいな話をする。ミヤケ、珍しい女子だな。というわけで、帰り道にHIPHOPな気分になり、LL Cool Jの「Mama Said Knock You Out」とかを聞く。家に帰るだけなのに、無駄に高ぶる。ミヤケは写真集をたくさん作っていて、傍目で見ていていつも忙しそうなので、たまには2PACでも聞いて高ぶってほしい。
 

1月27日(土)

オニ、恵方巻きを喰らう。

小説幻冬」vol.16が本日発売! 現役医師にして小説家、南杏子さんの新刊『ディア・ペイシェント』を特集しています! よろしくお願いいたします。

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