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まっすぐ前 そして遠くにあるもの

2018.02.20 公開 ポスト

銀色夏生の、降ってきたことば その3

街の中の舟銀色夏生

銀色夏生さんの最新刊『まっすぐ前 そして遠くにあるもの』から言葉と写真をお届けします。

街の中の舟

街の中にいるのに
舟でゆられているみたい

待つ必要がどこにある
待つ必要はないでしょう


 

なにもかもが彼方へ

忘れないと言ったのに
大好きだったのに
なにもかもが遠くへ行くのね


 

いつになったら私は

いつになったら私は
こんなことを笑い飛ばせるほど
強くなれるのだろう

関連書籍

銀色夏生『まっすぐ前 そして遠くにあるもの』

花はささやく 風は問う 草木は想う 空は答える 風景はいたるところで 私たちの心に語りかけている その時そこに 降ってきたことば 春から夏へ 秋から冬へ 一年をめぐる写真と言葉の記録 ことばは静かに降りつもる

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