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「小説幻冬」編集部より

2018.02.16 公開 ポスト

【編集部日記】編集者は三度の飯より重版が好き。

2月13日(火)

宮ノ下駅でかつての世田谷線の車両が展示されていた。3歳とかそれくらいの頃、世田谷線で母親に怒られたのが「一番古い記憶」なので、何だか懐かしくて感無量。

2007年に単行本を出し、2010年に文庫化した万城目学さんの『鹿男あをによし』が重版かかる。今回で18刷。振り返れば、2007年当時はほとんど本も作ったことがなかった僕だけど、いまだに編集者であり続けられているという奇跡。就職活動とか散々だったし、「ダメだ、基本的に人生ダメだ」と思ってたけど、この一冊で人生の局面が変わった気がする。万城目さんにも作品にも感謝。というわけで、重版嬉しい。

さらに、岡本さとるさんの『居酒屋お夏』も重版。これで50000部突破。中学生の頃から時代小説が好きで、編集者としても時代小説を作ってきたけど、この「居酒屋お夏」シリーズは4月に新刊も出すので、このタイミングでの重版はめちゃくちゃ嬉しい。

3月と4月に出す文庫のゲラに追われるなか、2月売りの「小説幻冬」も佳境を迎えていて、アップアップな1日。昼に銀座で打ち合わせして、夜は会社で文庫のあらすじを考えて。脳みそが「休ませて!」と言ってる感じがした頃に帰宅する。


2月14日(水)
会議やら打ち合わせやらの合間に原稿を読む。人と会って、考えをまとめて、デスクワークして、何かを調整して、本を読んで。編集者の日々をまとめると、そんな感じって気がする。「どのくらい人と会うか」「どのくらい考えを煮詰めるか」とか、そういうところで個人差が出るので、結局「人それぞれ」という曖昧な言葉に落ち着いていくような気はするけれど。

夜、新宿で会食。


2月15日(木)
3月1日に発売の『映画 去年の冬、きみと別れ ビジュアルブック』が発売前重版。普段、小説とかエッセイをやっているので、写真を構成するという作業は慣れない部分もあっただけど、この重版は嬉しい。映画は3月10日公開。予告編はこちらで見れます。

夜、赤坂で会食。
 

「小説幻冬」有馬大樹

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