わたしには好きなギャラリーがある。
陳列されたものを極めて天才的、優雅に展示するそのギャラリーはわたしの住む家から三分もかからない場所、そこに静かに佇んで、ある。
晴れた日にはデタラメなデザインのツッカケを履いて、右足、左足を交互に前に出し、歩行というやつを繰り返し、その場所に向かう。
今年は桜を見れないかもしれないなあ。まだ、桃色を蕾の内側に隠したままの桜の木を見て思う。花粉から逃げるように海外のツアーは三月にいくことが多い。この春はアメリカ西海岸をバンで一ヶ月間回る。
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