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じっと手を見る

2018.03.26 公開 ポスト

このさみしさから救ってほしい――。窪美澄さんの最新小説が4月5日に発売! 前野健太さんとのイベントも開催窪美澄

窪美澄さんの新刊小説『じっと手を見る』が4月5日に発売される運びとなりました。富士山を望む小さな町で始まった恋の行く末を、切なくも豊かに描く恋愛小説です。

発売を記念したトークイベントも5月8日19時~に青山ブックセンター本店にて開催されます。
ゲストは、シンガーソングライターの前野健太さん。テーマは、「帰る場所、好きな人、誰かと生きること」です。

『じっと手を見る』は、さまざまなシーンにおいて富士山が印象的です。

しかし、その登場の仕方は、日本を代表する美しい景色としてではなく、先の見通しを妨げる閉塞感の象徴として。この富士山の在り方に、連載中から共感していたのが、恋と街と時代を歌い続ける前野さんでした。

誰かを好きになること、変化する気持ち、共に生きることの尊さと困難についてたっぷりと語っていただく予定です。

イベントの概要、お申込みについては下記、青山ブックセンターのHPをご覧ください。

http://www.aoyamabc.jp/event/tolivewithsomeone/

『じっと手を見る』は、生きながらもどこかさみしさを抱えているならば、必ず何か響く作品です。4月5日の発売をどうぞ楽しみにお待ちください。

***

『じっと手を見る』
著者:窪美澄

定価:1400円+税
発売日:4月5日

富士山を望む町で介護士として働く日奈と海斗。老人の世話をし、ショッピングモールだけが息抜きの日奈の生活に、東京に住む宮澤が庭の草を刈りに通ってくるようになる。生まれ育った町以外に思いを馳せるようになる日奈。
一方、海斗は、日奈への思いを断ち切れぬまま、同僚と関係を深め、家族を支えるためにこの町に縛りつけられるが……。
大切な人を、帰るべき場所を、私たちはいつも見失う――。読むほどに打ちのめされる! 忘れられない恋愛小説

 

窪美澄『じっと手を見る』

富士山を望む町で暮らす介護士の日奈と海斗はかつての恋人同士。ある時から、ショッピングモールだけが息抜きの日奈のもとに、東京の男性デザイナーが定期的に通い始める。 町の外へ思いが募る日奈。一方、海斗は職場の後輩と関係を深めながら、両親の生活を支えるため町に縛りつけられる。自分の弱さ、人生の苦さ、すべてが愛しくなる傑作小説。

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じっと手を見る

窪美澄さんの小説『じっと手を見る』をさまざまに紹介。

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窪美澄

1965年、東京都生まれ。 フリーの編集ライターを経て、2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を所収した『ふがいない僕は空を見た』で2011年山本周五郎賞を受賞。また同書は本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれた。2012年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞受賞。 その他の著書に『クラウドクラスターを愛する方法』『アニバーサリー』『雨のなまえ』『よるのふくらみ』『さよなら、ニルヴァーナ』『水やりはいつも深夜だけど』『アカガミ』『すみなれたからだで』『やめるときも、すこやかなるときも』などがある。

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