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『まいまいつぶろ 御庭番耳目抄』刊行記念対談

半身に麻痺を抱え、廃嫡も噂されていた第九代将軍・徳川家重と、彼の声を唯一聞き取ることのできた側近の大岡忠光。
二人の固い絆を描き、感涙の渦を巻き起こした『まいまいつぶろ』から一年。
村木嵐さんが“どうしても描きたかった”『まいまいつぶろ御庭番耳目抄』は、江戸城の深奥で、二人を、そして彼らを取り巻く人々を見つめ、その声に耳を傾けてきた御庭番、万里の物語だ。

前作で書かれた「あの場面」「あのひと言」が、“ああ、そうだったのか――”に繋がっていく一冊を、「続編ではなく、『まいまいつぶろ』と二冊で一作」と語るのは、YouTubeチャンネル「よしよし。【宮崎美子ちゃんねる】」で『まいまいつぶろ』を紹介してくださった俳優の宮崎美子さん。
二人の対話からは御庭番・万里が積年、胸に秘め続けてきた思いが浮かびあがってくる。

関連書籍

村木嵐『まいまいつぶろ 御庭番耳目抄』

青名半四郎。又の名を、万里。 徳川吉宗・家重の将軍二代に仕えた御庭番は、 江戸城の深奥で、何を見、何を聞いたのか? 隠密秘話に胸熱くなる、『まいまいつぶろ』完結編。

村木嵐『まいまいつぶろ』

口が回らず誰にも言葉が届かない、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、 その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされた君主。 第九代将軍・徳川家重。 しかし、幕府の財政状況改善のため宝暦治水工事を命じ、田沼意次を抜擢した男は、本当に暗愚だったのか――? 廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の孤独な戦いが始まった。

村木嵐『頂上至極』

宝暦三年(一七五三)、将軍から突如川普請を命じられた薩摩藩。遠路向かう先は二百もの支流がある木 曽三川。重なる借財、烈しく強かな百姓、貧苦に喘ぐ故郷の妻子、疫病に倒れる藩士達と、総奉行・平 田靱負の前に次々と難題が持ちあがる。これは形を変えた関ヶ原の戦い――。絶対不可能に思える手伝 い普請を、靱負はやり遂げることができるのか。

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