高校生のときに仲が良かった友人男子に、30年ぶりくらいに会い、向かい合って食事をしていたら、「今村、昔、ニキビ面だったのに、肌きれいになったな。良かったな」とサラッと言われ、30年ぶりにまた、私の乙女心が傷ついた。
「ニキビ面. . . 」そんな言葉は、野球部とか柔道部の血気盛んな汗臭い男子に使ってほしい。
確かに思春期の私の肌はオイリーで、いろいろな石鹸を試したり、いろいろな塗り薬を塗ったりしてみたが、何をしても大した効果はなく、いつも頬や顎にプツプツとニキビができ、化膿して赤くなるのがつらく、つぶしていたら、頬にニキビ跡が残ってしまった。
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さすらいの自由が丘
激しい離婚劇を繰り広げた著者(現在、休戦中)がひとりで戻ってきた自由が丘。田舎者を魅了してやまない町・自由が丘。「衾(ふすま)駅」と内定していた駅名が直前で「自由ヶ丘」となったこの町は、おひとりさまにも優しいロハス空間なのか?自由が丘に“憑かれた”女の徒然日記――。