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さすらいの自由が丘

2018.07.17 公開 ポスト

昔はニキビ、今は老人性色素斑今村三菜(エッセイスト)

 高校生のときに仲が良かった友人男子に、30年ぶりくらいに会い、向かい合って食事をしていたら、「今村、昔、ニキビ面だったのに、肌きれいになったな。良かったな」とサラッと言われ、30年ぶりにまた、私の乙女心が傷ついた。

「ニキビ面. . . 」そんな言葉は、野球部とか柔道部の血気盛んな汗臭い男子に使ってほしい。

 確かに思春期の私の肌はオイリーで、いろいろな石鹸を試したり、いろいろな塗り薬を塗ったりしてみたが、何をしても大した効果はなく、いつも頬や顎にプツプツとニキビができ、化膿して赤くなるのがつらく、つぶしていたら、頬にニキビ跡が残ってしまった。

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さすらいの自由が丘

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今村三菜 エッセイスト

1966年静岡市生まれ。エッセイスト。仏文学者・詩人でもある祖父・平野威馬雄を筆頭に、平野レミ、和田誠など芸術方面にたずさわる親戚多数。著書に『お嬢さんはつらいよ!』『結婚はつらいよ!』(ともに幻冬舎)がある。

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