乗り鉄・杉山さんおすすめ「感動ポイント ベスト10」
楽しいお話の最後に、感動ポイントを写真付きで紹介!『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。』の中で紹介しきれなかった、とっておきのポイントも教えていただきました。マニアの目線はこんなところに釘付けです。
1位 京急電鉄
特急料金なしで乗れる「快特」の圧倒的なスピード感が魅力。都内の私鉄で初めて120km/時 を出した会社が京急。隣を走る東海道線に勝たなきゃいけない、という意地が垣間見える。列車の追い越しが多いのも面白い。品川から羽田空港までは、京成や北総、都営地下鉄など、乗り入れ先の電車も来るので飽きない。
2位 根室本線(JR北海道)
太平洋沿岸区間、夜行列車の車窓から見た日の出が素晴らしい。灯籠に針で穴を開けたような、小さな強い光。太陽かと思ったら明けの明星。金星に先導されるかのように太陽が昇ってくる。もう夜行列車はないけど、日の短い時期の始発列車で見られるかも。
3位 大井川鐵道
蒸気機関車だけではなく、古い客車も保存している。風景も良く、昭和に帰れる。トロッコ風の井川線の景色もいい。老後は沿線に住みたい。
4位 小田急電鉄
基本的に、有料特急が走る都会の私鉄が好き。小田急のロマンスカーは、大都会新宿から住宅地を抜けて山へ行く。景色のメリハリがいい。
5位 東武鉄道
関東で最も路線距離が長い東武鉄道。私鉄最長の複々線区間で電車が競争。
地方へ行くと趣きのある木造駅舎がある。都会から田舎へ逃避する感覚がたまらん。
6位 肥薩(ひさつ)線(JR九州)
真夏の晴天、八代から上っていく列車。球磨(くま)川に沿う風景はローレライに匹敵する眺め。今はSL人吉(ひとよし)も走っている。客室は、「ななつ星 in九州」を設計した水戸岡鋭治さんデザイン。木材は燃えやすいため、本来使えないのだが、水戸岡さんの熱意から、ものすごい圧力で樹脂を木に埋め込む技術を持つ会社で「燃えない木材」を作り出し、それを使用している。木の艶もあり高級感のある客室に。
7位 寝台特急サンライズ出雲・サンライズ瀬戸
東京から山陰へ、四国へ。個室の落ち着いた空間で想いに耽る。東北、北海道方面の寝台特急が廃止されると、夜行列車の旅情を残す唯一の列車になる。
8位 わたらせ渓谷鐵道
車窓から眺める紅葉風景はここがいちばん。トロッコ列車はディーゼルカーと客車の2種類ある。客車列車がいい。静かで、風の音や川のせせらぎも感じられる。