「体が変われば心が変わる、人生が変わる」。
筋トレと人生は、一見関係がないように思えるかもしれません。しかし、リバウンド率0%を誇る吉川メソッドでトレーニングを始めた女性たちは、どんどん美しくなり、自信をつけていきます。筋肉は、骨格や身長と違い、唯一、自分でデザインできるもの。いくつになっても自分の意思で変えられるのが筋肉だけなのです。
はじめて筋トレに挑戦する方に向けて、心構えから生活習慣、食事法まで細やかに指南した本書『あなたと、あなたの人生を美しく、強くする筋トレのはじめ方』から、その一部をご紹介します。
あなたが今太っているのは、遺伝のせいではありません。
あなたがこの本を手にしているということは、下半身が気になったり、二の腕が太いと思っていたり、何かしら、ボディラインにコンプレックスがあるからだと思います。
しかし、こんなことを口にしてはいないでしょうか。「私、遺伝的に太りやすいのよね」「以前、バレーボールをしていたから下半身が太くて……」。
ハッキリ言いましょう。今あなたが太っているのは、現在の運動不足が原因です。遺伝的な話をすると、確かに稀に、どれだけ食べても太りにくい人はいますが、それは特異体質です。
遺伝的に太りやすいのではなく、ほとんどが、太りやすい食事をその家族がしてきたからです。そりゃ、家族みんな太りますよ。意外とお父さんだけやせていることがあるのは、家で食べる機会が少ないからです。
バレーボールに関しても、何年も前の筋肉なんてとっくに落ちて、今はただの脂肪になっているので、まったく関係ありません。まずは、現実を直視してください。言い訳をやめてください。
吉川メソッドは、世の中に蔓延している、お気軽ダイエットではありません。むしろ、かなりスパルタです。これまでの自分を振り返り、限界に挑戦する自分との闘いなのです。
しかし、限界に挑むからこそ、達成感や充足感、幸福感、美に対する欲求などが、螺旋のように絡まり合って昇華し、あなたの外見と内面に、劇的な変化をもたらすことができるのです。
運動嫌いな人ほど、筋肉が素直だからやせやすい。
意外なことに、運動経験が豊富で、スポーツ万能な人ほど、吉川メソッドの筋トレが最初は苦手なようです。肉体的な勘がいいため、負荷を他の筋肉や関節に分散させてしまうのが上手なのです。
つまり、ラクに回数をこなすクセが体にしみついているのです。左右どちらでもボールを投げられるという人はまだいいですが、ほとんどの人は利き手、利き足があり、左右の筋肉の付き方、使い方がアンバランスです。
ですから、フォームが崩れても無理矢理続けてしまいます。「毎日、腕立て伏せを100回やっています」なんて人は、ほとんどがこのパターンです。負荷を分散させてしまっているのです。私でも、正しいフォームで腕立て伏せを行ったら、20回もできません。
その点、運動をまったくしたことがなく、苦手という人は、良くも悪くも左右の筋肉のバランスに差がありません。器用でない分、対象筋以外の筋肉や腱けんや関節に負荷分散させることが苦手です。
つまり、筋肉が素直なのです。ですから、フォームが崩れにくく、ねらった筋肉だけに負荷をかけることができます。
吉川メソッドは、これまで運動をあまりしてこなかった運動嫌いの方ほど、効果を得やすいメソッドです。「筋トレ」と聞いて、「私には無理!」と思い込んでいるあなたこそ、激変する可能性を秘めているのです。
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