動脈硬化、がん、シミ・くすみを引き起こす毒とは?
加齢とともに溜まる毒には、血の毒と、水分や未消化物から作られる毒があります。前者が「瘀血(おけつ)」、後者が「痰濁(たんだく)」です。
個人差はありますが、年をとると血管のしなやかさは失われて硬くなり、血液の流れが悪くなっていきます。中国医学では、「瘀血」は、老化や慢性的な病気と深い関わりがあると考えます。たとえば動脈硬化、脳血栓などの循環器系の病は、血流が滞ったり、血管が硬くなることによって起こります。
腫瘍やがんのように、目に見えるかたちで異物が体にできることも瘀血と考えます。シミや肌のくすみ、目の下のくま、疲れると唇が黒っぽくなることなども瘀血の症状です。
男性の場合、前立腺肥大や排尿障害などは、腎精不足とともに、瘀血が関わっているケースが多く見られます。女性の場合、子宮内膜症や子宮筋腫などは瘀血の症状と考えられています。
自家製の毒は、食生活に気をつければ、自分で排出することができます。瘀血の予防・改善に効果があるのは以下のような食材です。
◇サフラン、紅花(サフラワー)・バラの花・ハイビスカス――いずれもお茶にして飲むのがとりやすいでしょう。ハーブショップなどで扱っています。
◇黒キクラゲ――血液をサラサラにします。
◇ナス――皮の部分は血流を促進します。
◇小豆――血の汚れをとります。
◇サバ・鰯などの青魚
◇納豆や味噌などの発酵食品
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