「自律神経を整えることこそが、人生を最高に美しく幸せにする鍵」と語る小林弘幸さん。これまで多くのプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へ、コンディショニングやパフォーマンスアップのための指導をされてきました。著書『「これ」だけ意識すればきれいになる。』では、そのメソッドが女性のための「心と体の美と健康法」として紹介されています。自律神経美人への道となる126の習慣から、一部をご紹介します。
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40℃のお風呂に15分が究極のデトックス入浴法
夕食後から眠るまでの3時間は、質のよい睡眠に入るための準備を整える、とても大切な時間です。そのときにする入浴も、「自律神経美人」には欠かせないものです。
ただし、ここでよく意識していただきたいことは、眠る前の入浴は、体を清潔に保つということが一番の目的ではないということです。その最大の目的はじつは、一日の終わりに滞った血流をリカバーするということなのです。
そして、実験の結果、心と体を究極にリカバー&デトックスしてくれる入浴法は、お湯の温度は39~40℃。入浴時間は15分。最初の5分は首まで浸かり、残り10分間はみぞおちぐらいまでの半身浴。これが、ベストです。なぜなら、これほど血流がよくなり、それでいて直腸温度を上げすぎず、体の深部体温を、38.5~39℃という適温に保ってくれる入浴法はないからです。
また、お風呂から上がったあとは、必ずコップ1杯の水を飲む。もちろん、もしも喉のどが渇いたら、水を飲みながらお風呂に浸かってもかまいません。
この入浴法をすると、脱水症状にもならず、最もいい形で体の老廃物をデトックスしてくれるだけでなく、お風呂から上がったあとも、いつまでもほどよいポカポカ感がつづきます。そして、自律神経も整い、すーっと安眠できる。ですから、40℃のお風呂に15分、これこそが、一日の終わりにみなさんの血流をリカバーし、細胞レベル、血管レベルからきれいにしてくれる、究極の入浴法というわけなのです。
逆に、熱すぎるお風呂には、十分注意しなければなりません。一般的に適温であるといわれている42~43℃は、医学的な見地からすれば、じつは、かなり熱すぎます。そして、熱すぎるお風呂がなぜダメなのかといえば、交感神経が急激に上がり、血管が収縮してドロドロになるから。さらに、直腸温度も急激に上がり、自律神経のバランスが乱れるので、じつはとても危険なことなのです。よくお風呂で倒れるというのは、熱すぎるお風呂に急に入ったため、血管が急に収縮したことが原因になっている場合が多いのです。
また、「面倒なのでシャワーだけ」というのも深部体温を下げてしまうので、たとえ夏場でも、自律神経の安定のためには、あまり好ましくありません。
きれいになりたいならば、40℃のお風呂に15分。これが、ベストです。
美しくなるシャワーの浴び方
とはいえ、忙しいときは、どうしてもシャワーだけですませてしまう。あるいは、朝、髪や体をきれいに整えるために、やっぱりちょっとシャワーを浴びたい──。そんな方も、多いと思います。また、シャワーにも、入浴とはまた別なリフレッシュ効果があることも確かなのです。
自律神経的にいえば、シャワーの一番の効果は、お湯の刺激を肌に与えることで、交感神経が活性化されるということ。ちなみに、「朝のシャワーはコーヒーを飲むよりも目覚め効果が高い」という調査結果も出ています。ですから、何か気分を変えたいとき、うつうつと落ち込んだ気持ちをすっきりさせたいとき、シャワーを浴びるのは、案外、効果的なのです。
ただし、美しくなるシャワーの浴び方には、ちょっとしたコツがあります。
それは、いきなり熱いシャワーを浴びるのではなく、ぬるめのシャワーである程度、体をならしたあとに、適温の熱さのシャワーを浴びること。そうすることで、自律神経もスムーズに整いますし、また、シャワーを浴びたあとに、体が急激に冷えることも防げるからです。
シャワーを浴びるなら、最初はぬるめに、徐々に熱く。そして、浴びたあとは、体を冷やさないように、十分、注意する。これが、美しくなるシャワーの浴び方のコツのすべてです。
「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣
「自律神経を整えることこそが、人生を最高に美しく幸せにする鍵」と語る小林弘幸さん。これまで多くのプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へ、コンディショニングやパフォーマンスアップのための指導をされてきました。著書『「これ」だけ意識すればきれいになる。』では、そのメソッドが女性のための「心と体の美と健康法」として紹介されています。自律神経美人への道となる126の習慣から、一部をご紹介します。