「自律神経を整えることこそが、人生を最高に美しく幸せにする鍵」と語る小林弘幸さん。これまで多くのプロスポーツ選手、アーティスト、文化人へ、コンディショニングやパフォーマンスアップのための指導をされてきました。著書『「これ」だけ意識すればきれいになる。』では、そのメソッドが女性のための「心と体の美と健康法」として紹介されています。自律神経美人への道となる126の習慣から、一部をご紹介します。
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魔性の女とはじつは、「自律神経レベルが高い人」
極端な言い方をすれば、男にとって自律神経が高いレベルで安定している女性ほど怖いものはありません。そういう女性は心に余裕があるので、相手の男性をきちんと観察しているし、その結果、「男心を上手にコントロールすることができる」からです。
先日あるテレビ番組で実験をしたのですが、自律神経が安定している女性と安定していない女性を比較すると、まず「会話のうまさ」からしてまったく違います。自律神経が安定している女性は相手の話をよく聞いているので、相槌(あいづち)を打つタイミングも発言するタイミングもとてもうまい。ですから、話しているほうは自分が話し上手になったかのように気分がよくなり、会話もどんどん盛り上がります。
一方、安定していない女性は相槌も発言のタイミングも拙つたないので会話も弾まず、やがてその場の雰囲気もとても白けたものに。でも、その女性に自律神経を安定させる呼吸法をやってもらい、もう一度会話をしてもらうと、本当に見違えるように聞き上手に変身したのです──。
僕自身も、この実験をして改めて驚いたのですが、つまり、自律神経の差はこれほどの「魅力の差」になって現れるということなのです。
ですから、たとえば、それほど美人というわけではないのに、すごくモテるとか、男を虜(とりこ)にしてしまう「魔性の女」といわれるような女性はよく見ると、だいたいみんな、自律神経のバランスが非常に高いレベルで安定しています。また、そういう女性は間違っても、相手から来た誘いやメールにすぐに応えるようなことはしません。相手をゆっくり観察して、いい意味での駆け引きをする余裕があるから、まさに最高のタイミングと言葉で相手に応えます。そして、ますます相手の心を虜にしてしまう。一方、乱れている人は、誘いに深く考えずに応えたり、相手がひいてしまうような長文のメールを何度もしつこく打ったりしてしまう。それで結局、失敗してしまうのです。
つまり、魔性の女もやはり自律神経だったのです。ただ、もちろんみなさんは「魔性の女」を目指す必要などはまったくありません。自律神経を安定させる=相手を観察するぐらいの心の余裕を持つこと=恋愛をうまくいかせるひとつのコツだと意識するだけで、もう十分です。それで恋愛上手の方向に変われるはずです。
最後に話す──これが自分を最高にきれいに見せる方法
デートや合コンやパーティのとき、自分を最高にきれいに見せる方法があります。それは、その場にいる人の中で最後に話をすること。つまり、このときのキーワードもじつは、「ゆっくり」なのです。
合コンでもパーティでも自分が先頭に立つと、喋りすぎたとか、はしゃぎすぎたとか、飲みすぎたとか、ほとんどの人はあとで後悔しています。ところが、周りの状況を見てからゆっくり動き出し、最後に口を開くようにすると、必ずといっていいほど、すべてがうまくいく──。なぜなら、最初にその場の状況をきちんとつかみ、自分の立ち位置もわかっているから、無駄なことを話さないし、立ち居振る舞いもしっかりとポイントをつかむことができるからです。
そして、動くことも話すこともすべてにおいて「ゆっくり」を意識していると、自律神経は整い、「コミュニケーションの反射能力」も高まり、心も体も、ますますいい方向に動き出してくれます。
つまり、すべてにおいてゆっくり動き、できるだけ最後に口を開く、いわゆる「後出しジャンケン」を意識する。それが、どんなときでも自分のペースをつくり出し、自分を最高にきれいに見せてくれる方法なのです。
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