エクササイズを頑張っているけど、効果がいまいち感じられない……そんな人は、せっかくのエクササイズが違う部位に効いている可能性あり。
『やっぱりおなか、やせるのどっち? 勘違いだらけのエクササイズ』(八田永子著)には、正しい身体の使い方、動かし方、効果が本当に出るエクササイズの方法が、ついついやりがちな方法と比較して説明されています。
あるべきところに筋肉がある、理想のプロポーションを目指して、今のやり方は正しいのか、本書を参考に一度見直してみてください。
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ストレッチより「ほぐれッチ®」
やわらかい体をつくるためには、ストレッチを行うよりも、まず全身の筋肉をほぐして、やわらかくすることから始めます。目標とするのは、おっぱいのようなやわらかさ、あるいは赤ちゃんの体のようなホワホワのやわらかさです。
まずはコチコチにこっている筋肉を、さすったりしてほぐしていきます。特別な技術はいりません。最初は硬かった粘土でも、しばらく遊んでいるうちにやわらかくなっていきますが、筋肉も同じです。こって硬くなっている部分を、ていねいにほぐしてください。ただし、粘土のようにぐいぐいともんではいけません。
私が推奨しているのは、硬式テニスボール4個を使ったセルフケア、「ほぐれッチ®」です。厚手のソックスにボールを4個入れ、口を輪ゴムで止めるだけで準備OK。ほぐしたい部位を当てて、自分が動くことで、全身のさまざまな部位の筋肉を、自分でほぐすことができます。非常に効果的です。
筋肉をほぐすには、温めるのも効果があります。冷蔵庫に入れてあるバターはカチカチですが、冷蔵庫から出してしばらくすると、温まってやわらかくなります。同じように、人間の体も、温めたほうがやわらかくなります。日頃から体を冷やさないことが大切です。体をほぐすときには、暖かい部屋で行ったり、体が温まっている入浴後に行ったりするとよいでしょう。
もう一つ大切なのは、精神的にリラックスしていること。ストレスを抱えていたり、緊張していたりすると、体はどんどん硬くなってしまいます。この状態では、いくらほぐそうと努力しても、体はなかなかほぐれません。硬くなっているのは体だとしても、その原因は心にある、ということがあるのです。効果的に体をほぐすためには、精神的に十分リラックスしている必要があります。
十分に体をほぐすと、その効果は数日間続きますが、できれば毎日ケアしましょう。歯磨きと同じで、こりを蓄積させると、解消するのに苦労します。その日のこりは、その日のうちに解消するのが理想です。
伸ばしたら縮める
こりが解消して筋肉が十分にやわらかくなったら、ストレッチを行います。この順番を守れば、ストレッチは痛くありません。また、筋肉がよく伸びるので、それまでに比べて関節の可動域が大幅に広がります。ストレッチをしなくてもいいほどです。
ただ、ストレッチで引き伸ばした筋肉は、そのままにしておくと反動が起きます。伸ばされた筋肉は、その直後から、反動で縮み始めるからです。そのため、ストレッチを行って関節の可動域が広がったのに、翌日には元の状態に戻っていた、ということが起こります。
こうした反動を防ぐためにも、引き伸ばしただけで、ストレッチを終わりにしてはいけません。最後に逆方向の運動をして、引き伸ばした筋肉を縮めて終わりにするのです。こうすると、反動で筋肉が縮むのを防ぐことができます。
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やっぱりおなか、やせるのどっち?勘違いだらけのエクササイズ
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あるべきところに筋肉がある、理想のプロポーションを目指して、今のやり方は正しいのか、本書を参考に一度見直してみてください。