新型コロナの感染拡大で、外出自粛が続く昨今。運動不足やストレスによる「コロナ太り」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、医師・川村昌嗣先生の『医師が教える50歳からの超簡単ダイエット』。先生オリジナルの「川村式腹ぺこウォーキング」をはじめ、無理なくやせられるダイエット法が満載です。まさに中高年の方にうってつけの本書より、今日から試せるダイエット法をご紹介しましょう。
* * *
歩きながら腹筋運動ができる
お腹に脂肪がつくのは、腹筋を動かしていないことが原因です。しかし、日常生活の中で腹筋を使う機会はそれほど多くはないのではないでしょうか。
笑い過ぎて腹筋痛を起こした経験を持つ人は多いと思います。これは笑うことによってお腹を激しく動かす、つまり腹筋を使ったことによる結果なのです。かといって、仰向けの姿勢から体を起こす腹筋運動は、普段やり慣れていない人にとってかなりハードなものでしょう。無理して行えば、腰を痛めることにもなりかねません。
そこで行ってほしいのが、歩きながら絶えず腹筋を動かす「川村式ウォーキング=腹ぺこウォーキング」です。
何も難しいことはありません。歩く際、お腹を出したり引っ込めたりするという腹筋運動をする、それだけです。この動作をするだけで、仰向けから体を起こす腹筋運動と同じような効果を得ることができるのです。しかも、お腹を出して引っ込めるという動作はつらくありません。さらに脂肪をよりエネルギー源として使いやすく、その上、長時間継続して行うことができます。
歩きながら、普段あまり使わないこの腹筋を積極的に使用することができれば、腹筋内にたまっている脂肪を積極的に燃やすことができます。実は筋肉の中にも脂肪がたまっているのです。霜降り肉を想像すれば納得いただけると思います。
腹筋の回りにある脂肪組織からも、運動する際のエネルギー源としての脂肪酸を動員できますし、なおかつ、絶えず動かしているので、余分に摂ったカロリーを脂肪として蓄える際にも、腹部に蓄積される脂肪はかなり減ってきます。流れの速い川底の石に苔が生えないのと同じ原理です。
会社勤めをしているなど、外出の機会のある人の場合、一日一万歩近く、あまり外出しない人でも一日五〇〇〇歩は歩いています。一歩で一回の腹筋運動ができたとすると、少なくても五〇〇〇回の腹筋が、二歩で一回の腹筋運動だとしても二五〇〇回の腹筋運動ができるのです。
お金も、時間も、器具も必要なく、たとえ両手がふさがっていても、やる気さえあれば、いつでもできることなのです。普段の歩行を腹筋運動を加えた「川村式ウォーキング=腹ぺこウォーキング」に変えるだけで、余分な時間も必要なく、ウエスト回りの脂肪が自然に減少してくるのです。やらなければいけないと考えていると、ついつい面倒になり、やらなくなってしまいます。「やらない分損をしている」と考えて下さい。
「お腹を動かす」だけでいい
では次に、「川村式ウォーキング=腹ぺこウォーキング」の具体的な方法を紹介していきます。
(1)お腹を動かす
まず、お腹を出して、次に引っ込める動作を行ってみて下さい。脚を一歩出すごとにこれを繰り返しましょう。
お腹を出したり引っ込めたりする運動と聞くと、「腹式呼吸」を想像する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この動作は、腹式呼吸を目的としたものではありません。一歩につき一回お腹の出し入れをしていただくと、短期間でお腹回りが引き締まります。
しかし、お腹を動かすと一緒に呼吸をしてしまう方の場合には、お腹を速く動かすと、呼吸数が増え過呼吸となるため息苦しくなってしまいます。どうしても呼吸とお腹の動きが合ってしまう人は、一歩目でお腹を出し、二歩目でお腹を引っ込めましょう。このペースのほうが長続きするようです。
これでも呼吸が苦しくなる場合には、一、二歩目でお腹を出し、三、四歩目でお腹を引っ込めて歩きましょう。おそらく、こうすればできるようになると思います。なんとなく、息を吸う際に「ヒッヒッ」、息を吐く際に「フッフッ」と言う、マラソンのときの呼吸の仕方に似ています。
どうしてもうまくできない人は、お腹を出すことを「お腹(腹筋)に力を入れる」、お腹を引っ込めることを「お腹(腹筋)を弛緩させる」というイメージで試してみて下さい。
「川村式ウォーキング=腹ぺこウォーキング」は歩かずにお腹を動かすだけでもいいので、料理をしているときや、テレビのコマーシャルの間にもできます。
医師が教える50歳からの超簡単ダイエット
新型コロナの感染拡大で、外出自粛が続く昨今。運動不足やストレスによる「コロナ太り」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、医師・川村昌嗣先生の『医師が教える50歳からの超簡単ダイエット』。先生オリジナルの「川村式腹ぺこウォーキング」をはじめ、無理なくやせられるダイエット法が満載です。まさに中高年の方にうってつけの本書より、今日から試せるダイエット法をご紹介しましょう。