新型コロナの感染拡大で、外出自粛が続く昨今。運動不足やストレスによる「コロナ太り」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、医師・川村昌嗣先生の『医師が教える50歳からの超簡単ダイエット』。先生オリジナルの「川村式腹ぺこウォーキング」をはじめ、無理なくやせられるダイエット法が満載です。まさに中高年の方にうってつけの本書より、今日から試せるダイエット法をご紹介しましょう。
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(1)最後に少し残す
食事量の多い夕飯だけでなく、毎食ごとに少し残すことを心がけましょう。
どうしても残せないという方は、第三章の「食べるに追いつくダイエットなし」の項で紹介している方法を試してみて下さい。ひとつのものを四個に切り分け、そのうちの一個を残すやり方です。こうすれば心理的にも残しやすくなるのではないでしょうか。
多くの人が「残すのがもったいない」と考え、なかなか実行できないのだと思います。しかし、ここで少し考え方を見直してみましょう。
残さずに全部食べてしまった結果、お腹に脂肪がたまります。それによって、血圧、血糖値、コレステロール、中性脂肪、尿酸値が高くなり、肝機能(脂肪肝)の悪化も引き起こします。
さらに、体重が増えたことにより、膝、腰、足首の負担が大きくなり、その結果、膝痛、腰痛、足首痛などの症状が出てくることもあるでしょう。そうなれば、月に一、二回病院に通うことになり、検査代や薬代が年に一〇万円から二〇万円もかかるようになることだってあります。それら全てが残さず食べた結果だと考えましょう。
一食につきわずか一〇グラム残すだけでも、一日三食と考えれば、一〇×三で三〇グラムを残したことになります。それを一年三六五日に換算すれば、三〇×三六五=一万九五〇グラム、つまり約一一キログラムの差が生じます。
「残すのはもったいない。作る量や盛りつける量を減らせばいい」と考える方もいると思います。たしかに、作る量や盛りつける量を減らし、それを維持できればそれで問題はありませんが、家庭で作る料理というものは、その大部分が目分量で量を決めているものです。
しかも、それが習慣化されていますので、初めの数日は、気をつけて減らしていても、いつの間にか習慣化された量に戻ってしまうものなのです。
減らさなければいけないという気持ちだけは先行するものの、実際にはなかなか減らすことができず、それがストレスにつながる場合もあります。
それでも、食べものを残し、それを捨てることに抵抗がある方が結構いらっしゃいます。特に戦前・戦中・戦争直後に幼少期を過ごされた方は、食べものを残し捨てることに罪悪感を持っていらっしゃいます。
その際には、ラップをかけて冷蔵庫に保存すれば、次の食材を少し減らすこともできると思います。外食の場合でも、最近は持ち帰りができる店も増えていますので、ドギーバッグを活用するなど工夫してみて下さい。
(2)テレビを観ながら食べない
夕飯はテレビを観ながらゆっくり食べるという方も多いのではないでしょうか。私もそのひとりです。
テレビを観ながら食べると、画面に気を取られて、食事がおろそかになる。その結果、食べる量が少なくなる、そう考える人もいるかもしれません。実際、小さい子どもはアニメ番組に夢中になるあまり、食べることを忘れてしまう場合もあります。
しかし、大人はそうはいきません。実は、テレビを観ながら食べる人のほうが、観ない人よりたくさんの量を摂ることになるのです。
ひとつにはテレビを観ながら食べていると、自分の分を食べ終えても席を立たず、そのままずるずるとテーブルにある料理をつまんでしまうことに原因があります。
特に夕食の場合、これは今日最後の食事だから大事に食べよう、残したらもったいないという意識が働いてしまい、ついつい残飯整理をするというようなことも起こります。気がつけば一食分以上の量を余分に摂ってしまった、ということにもなりかねません。特にお腹が空いているわけでもないのに、無意識に食べてしまうのです。
自分の分を食べ終えたら、たとえ観たい場面であっても、食器や箸を片づける習慣をつけましょう。
医師が教える50歳からの超簡単ダイエット
新型コロナの感染拡大で、外出自粛が続く昨今。運動不足やストレスによる「コロナ太り」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、医師・川村昌嗣先生の『医師が教える50歳からの超簡単ダイエット』。先生オリジナルの「川村式腹ぺこウォーキング」をはじめ、無理なくやせられるダイエット法が満載です。まさに中高年の方にうってつけの本書より、今日から試せるダイエット法をご紹介しましょう。