デキるビジネスパーソンほど体を鍛える……。最近では常識となりつつある「筋トレ」のさまざまな効果。興味はあるものの、何から始めたらよいかわからない方にオススメしたいのが、多忙をきわめる経営者、EXILEといった著名人らを指導してきた人気フィジカルトレーナー、吉田輝幸さんの『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』です。道具なしで、自宅でできる本書のトレーニングは、まさに多忙なビジネスパーソンにぴったり。さっそく今日から試してみてください!
* * *
腹筋は社長、お尻の筋肉は副社長
人間の筋肉は、身体の中心部にあるものが大きくて、手足の指など末端にいくほど細く小さくなっています。ですから本来は高い棚の上のものを取るときも、腕ではなく背中を使って腕を動かすのが正しい動作です。歩いたり走ったりする際にも、股関節を動かして歩くのが本来の動作で、中心から外側へと動きを伝えて動かします。
私は以前からこれを、企業経営にたとえています。
全身の筋肉のなかでも身体の中央にあって、太い幹の役割をする体幹が、経営トップ。特に、腹筋が社長です。そこから末端にいくほど、部長、課長と役職や権限が下がっていきます。経営では、トップが明確な意思決定を下して経営責任も負い、末端が必要以上の権限を持ったり、能力を大幅に超える仕事を強いられたりすることはありません。
ところが身体の使い方となると、多くの人が逆をやっています。腕や足首など末端だけを酷使して、中心の大きな筋肉を使えていないのです。
これではまるで、経験の少ない若手社員に膨大な仕事を押しつけたり、週3回出勤のアルバイトに重要案件を任せたりしているようなもの。オーバーワークの若手社員が急に倒れたりするように、身体もその部位のケガや機能不全を招きます。
若手社員やアルバイト任せにしていては周りが手を焼くように、身体でも、中心の不十分な動きをカバーしていた末端の部位にもトラブルが生じたりします。
末端ではなく、本来使うべき中心の大きな部位には、体幹のほかに腿の前面(大腿四頭筋)やふくらはぎ(下腿三頭筋)、腿の裏(ハムストリングス)などの筋肉があります。なかでも今回、集中的に鍛えて欲しいのはお尻の筋肉です。
お尻の筋肉は、股関節と相関関係にあって、歩く、走る、止まる、骨盤を使って腰をひねりながら脚を蹴り出すなど、大きな筋肉の中でも複雑で重要な役割を担います。企業でいえば、お尻は副社長にあたるのです。社長である腹筋とトップ争いをするくらい、実は大事な筋肉です。
地面を歩く力の起点となっているのがお尻の筋肉です。そして社長が腹筋で、肩甲骨は専務取締役。企業では経営陣のブレが会社全体に影響するように、人間の身体でも、土台となる筋肉が使われていない状態では、ほかの部分を鍛えようとしても、ケガをしたり肩こりや腰痛、膝痛などのトラブルが出やすくなります。
でも、社長であるお腹とともに副社長のお尻もしっかり鍛えておけば、腕や脚など末端が肩代わりしていた負担がなくなるので、全身バランスよく鍛えやすくなります。
挑戦力トレーニング(1) ヒールスクィーズ
フォームが保てる限界+2回
動画でチェック!
POINT
- 腿ではなくお尻の筋肉(大臀筋)を使う。
- 膝は肩幅に開き、脚は床から少し上げればOK。
- 顔は床に伏せたままに。
NG
- 肩から上が上がってしまう。
挑戦力トレーニング(2) ドギー
フォームが保てる限界+2回
動画でチェック!
POINT
- 上げる脚側に骨盤が開かないよう床と平行に保つ。
- お尻の左右上部の中臀筋を意識する。
- 顔は伏せて頭から腰まで一直線になるように。
NG
- 顔が上がって背中が反ってしまう。
- 猫背になり肘が曲がってしまう。
* * *
エクササイズの続きは書籍『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』をご覧ください。
6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニングの記事をもっと読む
6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング
デキるビジネスパーソンほど体を鍛える……。最近では常識となりつつある「筋トレ」のすごい効果。興味はあるけれど、何から始めたらいいかわからない、という方にオススメしたいのが、多忙をきわめる経営者や、EXILEといった著名人をサポートしてきたフィジカルトレーナー、吉田輝幸さんの『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』です。道具なしで、自宅でできる本書のトレーニングは、まさに多忙なビジネスパーソンにぴったり。さっそく今日から試してみてください!