生き方
「監督がずっと持っていたものだから。これね。愛美さんにお見せしようと思って出しておいたの。」
監督の家に伺った。
私をスカウトしてくれた事務所の人と共に。
奥様と奥様のお兄様が出迎えてくれた。
テーブルの上には、14歳の私の写真が置いてあった。びっくりした。新人すぎて、プロに撮ってもらった宣材写真でもなく、母が自宅で撮った、ただの写真。きっとオーディション用に当時のマネージャーさんが渡していたのだろう。
監督がその写真を持っていたなんて、全く知らなかった。
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いつまで自分でせいいっぱい?
自分と向き合ったり向き合えなかったり、ここまで頑張って生きてきた。30歳を過ぎてだいぶ楽にはなったけど、いまだに自分との付き合い方に悩む日もある。なるべく自分に優しくと思い始めた、役者、独身、女、一人が好き、でも人も好きな、リアルな日常を綴る。