美しい肉体が話題の武田真治さん。「どんなお金持ちでも厚い胸板はお金で買えない」と著書『優雅な肉体が最高の復讐である。』の中でおっしゃっています。新年には、NHK「みんなで筋肉体操」の新作も放送されるとのこと。あらためて、武田真治さんの肉体ヒストリーをお届けします。(写真:HIRO KIMURA スタイリング:伊藤伸哉 ヘア&メイク:酒井啓介)
ベンチプレスを始めてみる
性能を高めることが目的であるにしても、逞(たくま)しく美しく仕上がった肉体に憧れない人はいないと思います。それは男女問わず。男性たちがそうするように、きっと女性たちも男性の身体のシェイプは常日頃チェックしていることでしょう。女性が強くなったと言われて久しく、今ではハリウッド男優や韓流スターの裸体の写真を女性たちが普通に鑑賞している時代です。
「身体なんて鍛えてもしかたない」と言う男性に限って女性の価値をバストで測り、自分は貧弱な身体をしていませんか。日本の男性も、もっと自分の胸板を気にするべきだと僕は思います。
もし今、改めて考えてみて、逞しい肉体への憧れがあなたの中にちょっとでもあると認めるなら、それはベンチプレスへの挑戦のときです。
デスクワークばかりで重たいものを持つ生活から遠ざかっていると、上半身の筋肉はみるみる衰えていきます。歩いたり、階段を上ったりしていれば、下半身はある程度使われていますが、パソコンやタブレットの操作に明け暮れる生活の中で肩こりに悩まされている人も少なくないのでは。
ベンチプレスは筋力トレーニングの王様のような存在。僕はあるトレーナーさんから「力の入れ方を身体に覚えさせるのに最適な運動です」と勧められ、始めました。やってみると確かにそのとおりで、何かを念じるかのようなこの運動は、この先どの部位のトレーニングを始めるにしても無駄ではないと思いますし、背筋も含めた上半身全体の運動になるので肩こりも治るでしょう。