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「一セットの服」で自分を好きになる

2024.05.12 公開 ポスト

「美しい人になりたい」ならば、自分が美しく感じるものを言葉にしてみるあきやあさみ

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』は、自信をもって生きるために、心を満たす服をまず「一セット」つくりましょう、という提案。5月18日(土)には、より実践的な方法を伝える講座を開催します。あきやさんの提案する服選びの手法とは? 新刊より抜粋してご紹介します。

「なりたい」を邪魔するもの

自分と真剣に向き合い、「なりたい」を考えると、こんな葛藤が出てきてしまうことも。

(1)なりたい自分を「見た目」だけで考えて、現実との差に落ち込んでしまう
(2)過去に人から言われたことに囚われて「なりたい自分」を見失ってしまう
(3)現在の環境や体調により、「なりたい自分」に向き合うことが難しい
(4)自分と違うタイプの人に憧れて、「そうなれないなら最初からやらない方がいい」と思ってしまう

「コンセプト(目指したい自分)を考えようとしても、いつも否定的な声が頭の中に聞こえてきて、そこで考えが止まってしまう」そんな風に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここからは、行き詰まってしまったときの解決方法を一緒に考えていきたいと思います。

(1)なりたい自分を「見た目」だけで考えて、現実との差に落ち込んでしまう

さあ、ファッションを楽しもう! というときに

・自分は美人さんじゃないから、どんな服を着ても似合わない
・スタイルが良くないから、何を着てもきれいになれない
・身長が低いから(高いから)、上手く服が着こなせない
・もう若くないから、頑張っても昔のようになれない

こんな風に自分の理想と現実の外見を見比べて「こんなに理想と違うから、一生懸命に服を選んでも意味がないんだ」という思考に囚われてしまうことがあります。

なかにはそう思い込むあまりに装うことへの意欲が湧かず、わざと「美容」や「ファッション」を自分から遠ざけてしまう方もいらっしゃいます。

さあ、そんなときは、モグラ活動です。自分の思考を掘っていきましょう。

まず、服選びのときに考えてほしい「なりたい像」は、見た目の話だけではありません。もっと広い意味で「いつかこういう人になりたい」というイメージを思い浮かべていきましょう。

例えば私は、面白いものが大好き。独自の発想を持って、もっと上手く話せるようになりたいと思っています。

なので、服を選ぶときも「この服は自分にとって“面白い”かな?」といつも考えています。「新しいブランドに挑戦する」というのも私にとって面白いことですし、「迷ったら、より意外な方を選ぼう!」と選択するのも面白いことです(きっと「面白さ」の基準も人それぞれ。掘りがいがありますよね)。

そんな風に、視点を変えて服選びをしてみると、「一歩一歩確実に“なりたい自分”に近づいているな」と感じることができます

美しい人になりたければ、美しいものを身につけてみる

同じように、「美しい人になりたい」と思っている方がいたら、やってみてほしいことがあります。それは、自分が美しいと感じるものを身につけて、じっくりと眺めてみること。そして「私はなぜそれを美しいと感じるのだろう?」と考えて言葉にしてみることです。

「人前できれいな服を着るのは気後れしてしまう」というのであれば、「思わず見つめてしまうくらい美しいハンカチ」を一枚買って、毎日バッグの中に入れて持ち歩いてみましょう。目に入るところに自分が選んだ「美」があるだけで、心が穏やかになって自然と仕草が優雅になります。

自分の頭の中で考えている「美しさ」をモグラ活動で集めていくと、きっとどんどん「美の基準」が広がっていきます。顔立ち、体型、美容だけにとどまらず、仕草や表情、言葉使いなど、自分でコントロールできる範囲で「きれいだな」と思えるところを増やしていくことが大切です。

そしてその活動を続けていけば、見た目と心の美しさ、ふたつのトンネルはきっとひとつに繋がります。

*   *   *

つづきは、『「一セットの服」で自分を好きになる」をご覧ください。

9月7日(土)開催のあきやあさみさん「“なりたい自分”でどう生きる? 服で人生を動かそう!」講座のアーカイブ販売中です!

詳細は幻冬舎カルチャーのページをご覧ください。

関連書籍

あきやあさみ『「一セットの服」で自分を好きになる』

服は、なりたい自分。毎日、違う服を着なくていい。 一年3セットの服で生きる、人気スタイリストが伝授する、 服を味方にして人生を動かす方法 心を満たす服がひとつあれば、自信を持って生きられる。 ●新しい服よりも必要なのは「全身鏡」。外出先で自分にガッカリしなくなる ●服を「買えない人」も「買いすぎる人」も実は「決められない」ことが原因 ●手持ちの靴、バッグ、アクセサリーで「自分のナンバーワン」を決めてみる ●気に入ったものは「持ってるだけ」でもいい ●自分にとっての「意外な服の試着」が未来を変える ●服選びとは「自分を大切にする」こと… 「自分に必要な服」「自分の可能性を広げる服」が見つかる一冊。

あきやあさみ『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』

服選びの苦しみからさっさと抜けだそう! 一年3セットの服で過ごす、人気スタイリストによる、 少しの服で「自分らしさ」を作る方法 たくさんの服に時間とお金をかけて着まわすよりも、自分が納得できる同じ服を何回も着る方が、おしゃれで自信のある人に見えるのです! ・まず着ない服を決める ・靴は「自己評価」だと思って選ぶ ・バッグは「自己紹介」だと思って選ぶ ・アクセサリーは「アイデンティティ」だと思って身につける ・季節の始まりは断服式から ・服は愛せる数だけ持つ ・選び抜いた「自分だけの制服」は、人生を豊かにする最初の突破口 制服化のためのアイデアをまとめたイラスト解説付き。

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「一セットの服」で自分を好きになる

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について

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あきやあさみ

一年3セットの服だけで生きる制服化スタイリスト。1985年、東京生まれ。2008年、日本女子大学家政学部被服学科卒業後、都内百貨店に入社。パーソナルスタイリスト、セレクトショップバイヤーを経験後、2018年に退社しファッションスタイリストとして独立。独特なファッション論を情熱的に語るnoteが評判となり、そのスピリッツとノウハウをまとめたはじめての本『一年3セットの服で生きる』(幻冬舎)を出版。新刊『「一セットの服>で自分を好きになる』ではさらに深化した手法を伝授。

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