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アルパカ通信 幻冬舎部

2024.07.27 公開 ポスト

浜口倫太郎『コイモドリ時をかける文学恋愛譚』/松島智左『降格刑事』- 作家志望と新米刑事――個性的なキャラクターが活躍する文庫2冊!アルパカ内田(ブックジャーナリスト)/コグマ部長

幻冬舎営業部 コグマ部長からオススメ返し
松島智左『降格刑事

やる気ゼロ。無責任で、捜査中でも定時で
帰りたがる。元警視の司馬礼二は不祥事
で、出世株から転落したダメ刑事。ある日、
新米刑事の犬川椋と女子大生失踪案件を
追うが、彼女はある秘密を抱えていたよう
で―。傑作警察ミステリ―。

一方、こちらはまったく新しいキャラクターが活躍する警察小説。

東京都下、日野中央署管内で特殊詐欺に絡む強盗傷害事案が発生した。捜査本部には警視庁から捜査一課の女性刑事・犬川椋が乗り込んできた。椋自身はノンキャリだが、父親が他県で現職の本部長を務めているバリバリのキャリア。それゆえに、どことなく周囲からは気をつかわれているが、本人はまったく気にしていない。

椋はそのまま事件捜査に加わると思いきや、別件が舞いこむ。管内で、数日前から女子大生が行方不明になっていたのだ。

椋の相棒となったのは司馬警部補。かつては警視まで出世し、同期では出世頭だった男だが、ある事情で2段階も降格となっており、警視庁内部でもひそかな有名人だ。司馬はやる気もなく、椋は心もとなさを抱えたまま女子大生の足取りを追うことに。

だが、まったくダメ刑事と思っていた司馬が随所で意外な観察眼の鋭さを発揮。椋は次第に司馬の能力に気づき始める。やがて、強盗傷害と女子大生失踪をつなぐ糸が見つかり……。

様々な設定が出尽くしたと思われた警察小説界に、ズバリ「降格刑事」という斬新なキャラが登場した。まさか、この手があったとは! しかも担当編集者に聞いたところ、著者は元警察官で白バイ隊員だったそう。この面白さはホンモノなのである!

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アルパカ通信 幻冬舎部

元カリスマ書店員で、POP職人でもある、ブックジャーナリストのアルパカ内田さんが、幻冬舎の新刊の中から、「ぜひ売りたい!」作品をピックアップ。
書評とともに、自作の手描きPOPも公開。

幻冬舎営業部のコグマ部長からの「オススメ返し」もお楽しみください!

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アルパカ内田 ブックジャーナリスト

内田剛(うちだたけし)。ブックジャーナリスト。約30年の書店勤務を経て2020年2月よりフリーランスに。NPO法人本屋大賞実行委員理事で創立メンバーのひとり。文芸書をメインに各種媒体でのレビュー、学校や図書館でのPOP講習会などを行なっている。これまでに作成したPOPは6000枚以上で著書に『POP王の本!』『全国学校図書館POPコンテスト公式本 オススメ本POPの作り方(全2巻)』あり。無類のアルパカ好き。
Twitter @office_alpaka

コグマ部長

太田和美(おおたかずみ)。幻冬舎営業本部で販売促進を担当。本はミステリからノンフィクションまでノンジャンルで読みまくる。アルパカ内田(内田剛)さんとは同学年。巨人ファン。
Twitter @kogumabuchou

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