1. Home
  2. 暮らし術
  3. 「一セットの服」で自分を好きになる
  4. 「服を買う決断」を続けて気づいた「自分で...

「一セットの服」で自分を好きになる

2024.09.01 公開 ポスト

「服を買う決断」を続けて気づいた「自分で物事を決める」という“当たり前の価値”あきやあさみ

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』は、自信をもって生きるために、心を満たす服をまず「一セット」つくりましょう、という提案。9月7日(土)には、服を人生の味方にする実践的な講座を開催します。あきやさんの提案する服で人生を切り拓く方法とは? 講座にもぜひご参加ください。

ファッションの良いところは「モノ」も「体験」も手に入ること

ファッションの良いところって「目に見える」ところなんですよね(何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが)。

気に入った靴を買えた。最高のバッグを見つけた。大好きなアクセサリーが揃った。一歩一歩の道筋が目に見えますし、身につけられる。友達とのコミュニケーションのきっかけにもなる。成果がモノで表されると、ちょっと安心できます。

近年は「モノより体験」なんて価値観もありますが、服選びは「モノ」も「体験」も、どちらも同時に手に入れられるのです。何より自分の「好き」をクローゼットの中に集めていくのは、人生の純粋な楽しみや喜びになってくれます。

ファッションのことをとことん考えて選んだ方々から、こんなメッセージが届いています。

「服を買う決断」ができるようになったら、「私が自分で物事を決めてもいいんだ」という当たり前のことに気がついた。仕事や家庭の「大切なこと」も、なぜか自分は決めちゃいけないと思い込んでいた。ファッションを選べるようになったら、会社でも家の中でも自信を持って意見が言えるようになった。

以前は、コンプレックスだらけで人と会うのが苦手だった。服が大好きになったら、ただ、自分が選んだ服を見てほしくて、たくさん出かけるようになった。趣味の仲間や初対面の人とも緊張せず話せるようになって、友達が増えた。

これでもかというくらい深い穴を掘ってファッションについて考えてみた。「こうなりたい、でも誰にも必要とされていないなら意味がない」と思っていたのが、「こうなりたい! 自分がやりたいんだったら、やってみてもいいんだ!」と気がついて、人生に対してどんどん前のめりになっていった。ただ好きな服を着るように、ただ好きなことを書けばいいと決意ができて、趣味の創作活動も続けることができた。

服選びを通して人生が変わっていく
 

(写真:Unsplash/Laura Chouette)

これは単に「服選びに満足できた」というだけではなく、「服を選ぶ」という過程を通して自分の好きなものや得意なことを知って、なりたい姿を思い描けるようになったのだと思っています。

慣れてくるとモノが勝手に話し出します。

靴「たくさん履いて出かけてね

バッグ「一緒にいろいろなところへ連れて行ってね

服「みんなに見せてあげてね

そんな風に、自分でちゃんと選んだものほど饒舌に語り出してくれます。

ファッションにグイグイ背中を押されて、行動するしかありません。

私の家にも、以前はたくさんの服がありました。しかし、そのときは全然モノが話しかけてくれませんでした。少数に厳選することで、はじめて服の声が聞こえ出したのです。きっと、今までは服に対して真摯に向き合ってこなかった罪悪感で、怖くて耳を澄ますことができなかったのだと思います。

服選びはただ「生活のために仕方なくすること」ではなく、「自己を深く知るために必要な練習」です。ファッションを通して人生が変わっていく面白さ、ぜひみなさんにも体感してほしいです。

*   *   *

つづきは、『「一セットの服」で自分を好きになる」をご覧ください。

9月7日(土)開催のあきやあさみさん「“なりたい自分”でどう生きる? 服で人生を動かそう!」講座のアーカイブ販売中です!

詳細は幻冬舎カルチャーのページをご覧ください。

関連書籍

あきやあさみ『「一セットの服」で自分を好きになる』

服は、なりたい自分。毎日、違う服を着なくていい。 一年3セットの服で生きる、人気スタイリストが伝授する、 服を味方にして人生を動かす方法 心を満たす服がひとつあれば、自信を持って生きられる。 ●新しい服よりも必要なのは「全身鏡」。外出先で自分にガッカリしなくなる ●服を「買えない人」も「買いすぎる人」も実は「決められない」ことが原因 ●手持ちの靴、バッグ、アクセサリーで「自分のナンバーワン」を決めてみる ●気に入ったものは「持ってるだけ」でもいい ●自分にとっての「意外な服の試着」が未来を変える ●服選びとは「自分を大切にする」こと… 「自分に必要な服」「自分の可能性を広げる服」が見つかる一冊。

あきやあさみ『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』

服選びの苦しみからさっさと抜けだそう! 一年3セットの服で過ごす、人気スタイリストによる、 少しの服で「自分らしさ」を作る方法 たくさんの服に時間とお金をかけて着まわすよりも、自分が納得できる同じ服を何回も着る方が、おしゃれで自信のある人に見えるのです! ・まず着ない服を決める ・靴は「自己評価」だと思って選ぶ ・バッグは「自己紹介」だと思って選ぶ ・アクセサリーは「アイデンティティ」だと思って身につける ・季節の始まりは断服式から ・服は愛せる数だけ持つ ・選び抜いた「自分だけの制服」は、人生を豊かにする最初の突破口 制服化のためのアイデアをまとめたイラスト解説付き。

{ この記事をシェアする }

「一セットの服」で自分を好きになる

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について

バックナンバー

あきやあさみ

一年3セットの服だけで生きる制服化スタイリスト。1985年、東京生まれ。2008年、日本女子大学家政学部被服学科卒業後、都内百貨店に入社。パーソナルスタイリスト、セレクトショップバイヤーを経験後、2018年に退社しファッションスタイリストとして独立。独特なファッション論を情熱的に語るnoteが評判となり、そのスピリッツとノウハウをまとめたはじめての本『一年3セットの服で生きる』(幻冬舎)を出版。新刊『「一セットの服>で自分を好きになる』ではさらに深化した手法を伝授。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP