
生き方
冷たい風に煽られ指先の感覚がじんわりと薄れてゆく
各所に露出している皮膚がひたすら乾く
過度に摂取したアルコールによって過量に火照っていた幸の薄そうな頬はさっさと青白くなり、まだかろうじて赤みの残る耳の淵が異様に痛む
歩く振動によって上下に揺れる良く働いた臓器はやたらとぬくい
家に着いた私は一目散に銀色の底が深い風呂釜に勢い良くお湯を溜め、一気にスーツを脱ぎ捨てて体を洗わずに飛び込んで心臓の奥まで温めた
歌舞伎町のホストで寿司屋のSHUNが短歌とエッセイで綴る夜の街、夜の生き方。
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