元カリスマホストの歌舞伎町・名物経営者が描き出す「人間をすべて飲み込む街」の知られざる姿。
挫折も、孤独も、欲望も、人間のすべてを飲み込む――。
〇新型コロナ感染をめぐる新宿区長とホストクラブの連携
〇渋谷で暴動が起きて、新宿では起きない理由
〇歌舞伎町にはわかりすく、美味しいお店がなぜないのか
〇出自を問わず、源氏名で生きるから、誰がどこの国の人間か気にしない
〇歌舞伎町で長く働くと人に頼ることの大切さを覚える
〇誰もがいつか歌舞伎町に救われるかもしれない
戦後、新宿駅周辺の闇市からあぶれた人々を受け止めた歌舞伎町は、アジア最大の歓楽街へと発展した。黒服のホストやしつこい客引きが跋扈し、あやしい風俗店が並ぶ不夜城は、コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった。
しかし、この街ほど、懐の深い場所はない。職業も年齢も国籍も問わず、お金がない人も、居場所がない人も、誰の、どんな過去もすべて受け入れるのだ。
19歳でホストとして飛び込んで以来、カリスマホスト、経営者として23年間歌舞伎町で生きる著者が<夜の街>の倫理と醍醐味を明かす。
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