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毎日続く食事の支度。疲れて帰宅して手の込んだ調理はしたくないけど、お惣菜は味気ない。せっかく家で食べるならホッとできる体にやさしい料理が食べたい……。
そんな人におすすめしたい、新刊『フライパンひとつで作るゆるごちそう 煮込み・蒸し・スープ』。大人気料理家の長谷川あかりさんによる、ほったらかしでおいしくなる煮込み、蒸し料理、スープを収録しています。本書の中から、担当編集が作ってみて特に感動した料理をお届けします。
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Part2「じっくりやわらかごちそう煮込み」では、厚切り肉や根菜にコトコト火を通したボリュームある煮込みを11品掲載。食べ応えがあり、おもてなしメニューとしても重宝します。
この章のなかから、本書の表紙を飾ったあのレシピを作り方とともに大公開します!
豚こま団子と納豆のポークビーンズ風
お米も野菜も果物も恐ろしい物価高が続いていますが、値上げ率がまだマシな気がしている食材「納豆」。いつもは卵やとろろ、白米とマリアージュするのが定番ですが、本書では見事な洋風メニューに変貌を遂げました。
豚こま肉団子はジューシーで食べ応え抜群。じっくり加熱した大粒納豆はホクホクで豆のうま味を味わえる1品です。今回も自宅で作ってみたので、プロセスカット多めでお届けします。
材料(2人分)
│ 豚こま切れ肉……160g
│ 塩・砂糖……各ひとつまみ
│ 片栗粉……小さじ2
しょうが(みじん切り)……1片(15g)
トマト(1~1.5cmの角切り)……中2個(300g)
大粒納豆……2パック(80g)
塩……少々
A │ 水……50ml
│ みりん……大さじ1
│ しょうゆ……小さじ2
│ 片栗粉……小さじ1
粉チーズ……適量
オリーブオイル……小さじ1 と1/2
作り方
1、ボウルまたはポリ袋に豚肉、塩、砂糖を入れてもみ込み、片栗粉をまぶしてさらにもみ込み、なじませる。Aは混ぜておく。フライパンにオリーブオイル、しょうがを入れ、弱火で炒める。
2、しょうがの香りが立ったら火を止め、1の豚肉を小さめの一口大に丸めて並べる。
3、中火でさっと焼いて肉の色が変わったら、トマト、納豆、塩を加え、よく混ぜながら5分炒める。
4、トマトの形がなくなったらAを加え、ひと煮立ちしたら、ふたをして弱火で8分煮る。
味をみて足りなければ塩(分量外)でととのえ、器に盛り、粉チーズをかける。
完成です! 粉チーズがなかったので、冷蔵庫に転がっていたパルミジャーノ・レッジャーノを削りました。
「トマトはうま味調味料です」と話していた長谷川さんの言葉通り、トマトと納豆のうま味が口の中に広がり、後からしょうがの香りが追いかけてきます。
このレシピのポイントはなんといっても大粒納豆を使うところ。よりクセが少なく、ホクホクとした食感になるそうです。意外と納豆の臭みが気にならないので、納豆が苦手な人でも食べられるかもしれません。お好みでタバスコをかけてもよく合います。
翌朝は食パンとともに。パンとコーヒーにも違和感なく合いました。朝から気の利いた1品があると元気になれる気がします。鍋用の取り皿ですみません。
この他にもPart2では「豚スペアリブとさつまいものハーブ煮」や「カジキマグロとパプリカの煮込み」「鶏肉と玉ねぎのビール煮」など、書き下ろしのレシピも多数掲載されています。詳しくは、長谷川あかり『フライパンひとつで作るゆるごちそう 煮込み・蒸し・スープ』をご覧ください。
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長谷川あかり×ひらりさ「料理と自己肯定感」トーク&サイン会
3月22日(土)17時より、会場&オンラインにて開催いたします。人気料理家の長谷川あかりさんと文筆家のひらりささんの、初となる対談トークイベントです。
当日はみなさんから事前にいただいた質問にもお答えします。詳しくは、幻冬舎カルチャーをご覧ください。
フライパンひとつで作るゆるごちそう
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手の込んだ調理はしたくないけど、おいしいものが食べたい。せっかく家で食べるならホッとできる体にやさしい料理が食べたい……。そんな人におすすめしたい、フライパンひとつで作れる「煮込み」「蒸し料理」「スープ」のレシピ集です。
本書の見どころやおすすめのレシピ、担当編集が作ってみた感想など、試し読み記事としてお届けします。