
毎日続く食事の支度。疲れて帰宅して手の込んだ調理はしたくないけど、お惣菜は味気ない。せっかく家で食べるならホッとできる体にやさしい料理が食べたい……。
そんな人におすすめしたい、新刊『フライパンひとつで作るゆるごちそう 煮込み・蒸し・スープ』。大人気料理家の長谷川あかりさんによる、ほったらかしでおいしくなる煮込み、蒸し料理、スープを収録しています。本書の中から、担当編集が作ってみて特に感動した料理をお届けします。
* * *
Part2「じっくりやわらかごちそう煮込み」では、厚切り肉や根菜にコトコト火を通したボリュームある煮込みを11品掲載。食べ応えがあり、おもてなしメニューとしても重宝します。
この章から、驚くほどシンプルなのに本格的な、あの人気レシピをプロセスカット多めでお届けします!
基本調味料でハヤシライス
牛肉ラバーな関西人としては定期的にいただきたい牛肉ですが、昨今の値上げラッシュもあってとにかくお高い……。しばらく牛肉コーナーから足が遠のいていましたが、先日4割引きの日が!
そんなチャンスの日に作った、ごちそう感あふれるこちらの1皿。市販のルーやデミグラスソースも使わないうえ、にんにくやしょうがなど王道の薬味も不在。材料だけを見ると戸惑うくらいシンプルですが、一口食べてみると納得の奥深い味わいです。
材料(2人分)
│ 牛切り落とし肉……200g
│ 小麦粉……大さじ1
玉ねぎ
(繊維に沿って2mm厚さの薄切り)……中1個(200g)
しょうゆ……大さじ2
A │ トマトジュース(食塩不使用)……200ml
│ みりん……大さじ4
│ 水・料理酒……各50ml
│ ローリエ(あれば)……1枚
バター……15g+2g
ドライパセリ……適宜
1、牛肉は広げて小麦粉をまぶす。フライパンにバター15gを入れて中火で溶かし、玉ねぎを炒め、しんなりしたら端に寄せて牛肉を加える。水大さじ1(分量外)を肉にふりかけて炒め、ほぐれたら玉ねぎと炒め合わせる。

2、肉にほぼ火が通ったら強めの中火にし、しょうゆを加え、香ばしい匂いが立つまでさらに炒める。
3、Aを加え、煮立ったらふたをして弱火で15分煮る。
4、ふたをはずして強めの中火で2~3分煮つめ、火を止めてバター2gを加えて混ぜる。お好みでドライパセリを散らす。
完成です~!ドライパセリがなかったので、バジルを載せてみました。
とろとろの玉ねぎがお肉とライスとよく馴染み、まろやかでしっかりとしたコクがお口に広がります。しょうゆとみりん、酒というどこの家庭にでもある調味料のスタメンだけで、ここまで味が完成するとは……!
トマトジュースのうま味が効いたルーはトゲがなく、小さいお子さんでも食べられそうです。
この他にもPart2では「豚スペアリブとさつまいものハーブ煮」や「カジキマグロとパプリカの煮込み」「鶏肉と玉ねぎのビール煮」など、書き下ろしのレシピも多数掲載されています。詳しくは、長谷川あかり『フライパンひとつで作るゆるごちそう 煮込み・蒸し・スープ』をご覧ください。
* * *
長谷川あかり×ひらりさ「料理と自己肯定感」トーク&サイン会
3月22日(土)17時より、会場&オンラインにて開催いたします。人気料理家の長谷川あかりさんと文筆家のひらりささんの、初となる対談トークイベントです。
当日はみなさんから事前にいただいた質問にもお答えします。詳しくは、幻冬舎カルチャーをご覧ください。
フライパンひとつで作るゆるごちそう

手の込んだ調理はしたくないけど、おいしいものが食べたい。せっかく家で食べるならホッとできる体にやさしい料理が食べたい……。そんな人におすすめしたい、フライパンひとつで作れる「煮込み」「蒸し料理」「スープ」のレシピ集です。
本書の見どころやおすすめのレシピ、担当編集が作ってみた感想など、試し読み記事としてお届けします。