11月11日。氷山の前に集まりました。これから何をするかって?
氷山の氷を砕き始めました。
もうお気づきの方もいるでしょうか……
日本へ持ち帰る南極氷を採取しているのでした。
ひと箱ずつ丁寧に氷が詰められていきます。
南極氷は、長い年月をかけて降り積もった雪が押し固められてできています。その当時の空気が気泡となって氷の中に散りばめられているのが、南極氷の特徴です。深いところでは、何千年、何万年も昔の空気が含まれた氷があるそうです。さて、今回私たちが採った氷は、どのくらい前の氷なのでしょうか……(^^)
すごくたくさんの氷を箱に詰めましたよ~www
ソリに乗せて……
雪上車で基地まで引っ張ります!
基地に着いたら、直ちに冷凍庫に保管! ほぼ全員総出の作業です。
こんなに積み上げられました!
「私たちが生産者です」的な一枚(笑) 今回氷採取に参加したメンバーです(マスクやサングラスをしている人は顔が見えませんが……)
氷採取の日の気温はマイナス8度、風速10mで、実はけっこう寒かったのです。作業が始まれば身体が温まるので平気になるのですが、風は寒さを倍増させますね。採取した氷は、国立極地研究所の南極・北極科学館や全国の学校の南極教室などで使われ、実際に手で触ってみることができます。皆さん楽しみに待っていてくださーい!(^^)
それでは今回はこの辺で。次回はいよいよ最終回です。
ごきげんようさようなら~。
南極調理隊タテヤの越冬日記
南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。
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