前回このウェブマガジンの締め切り間際に逃亡したシギーまだ35歳です。このあいだガースが書いていた「東京にもインド人街を」というのはおもしろい提言やな。わしの住んでいる不忍通の谷根千あたりにインド人街をつくってもらいたいもんだ。インド人は頑張るように。
さて、あいかわらず胸焼けしてカレーが食べられません。すまん。「イトリキのレトルトカレーが胸焼けなしで美味」という情報を得て、通販生活で注文したが、二度とも「売り切れです。またの機会に」という返事がきた。そんなにもうまいんか? そんなに胸焼けが流行っているんだろうか。
さてさて、こないだ社内で「それにしてもタダでカレーばかり食べられていいですね」と二度ばかりいわれたので弁明を。「タダ」というのはどういうことか、というと、これ「取材費が出て」という意味だが、このウェブマガジンにそんな余裕はない。どんだけカレー食っても取材費なんか出てないからね。わしとガースは頼まれもしないのに勝手にカレーを食っているのである。「でも仕事の打ち合わせで作家と食べることもあるでしょう?」とも言われたが、なぜかカレーは接待や打ち合わせには向かず、仕事相手とカレー食うこと、ほんとにないんだよね。なんでかな。匂いかな。カレーの匂いはちょっとコミカルだからな。真面目なビジネスには向かんのかな。それとも高級感に欠けるからか。いや、インド宮廷料理なんかでもいやがる人はけっこう多い。
「カレーにしませんか?」
「カレーかあ。うーん……カレー昨日、家で食べたからなあ。和食にしない?」
日々こんな会話が交わされるのだ。和食なんか毎日、食べるくせに……。カレーは種類も多いし、ライスにナン、つまみだってあるのにな。でも最近わしも「和食にしよう」といわれるとホッとすることもたしか。みんな胸焼けしてるからかなあ。もうカレー食べられないかも。
次回、シギー&ガースで横浜カレー博物館をレポートの予定。
最終回になるかも!?
本格カレー殺人事件
※本連載は旧Webサイト(Webマガジン幻冬舎)からの移行コンテンツです。幻冬舎plusでは200012/01から2001/02/15までの掲載となっております。