2013・11・29発売
すぐ会社を休む部下に困っている人が読む本 ~それが新型うつ病です~
緒方俊雄著 定価(本体800円+税)
「叱られるとすぐ休む」「いきなり診断書を送りつけて休職」「休職中に海外旅行」――日本中でこんな若手社員が急増中。うつ症状はあるが、仕事以外の場では元気、薬が効きにくいなど、従来のうつ病と大きく異なるので、一般に「新型うつ病」と呼ばれる。「ただのワガママ」という声も大きいが、本人を責めても事態は改善せず、周囲が対応に困りきっているのは現実。10年以上にわたり新しいタイプのうつ病と格闘してきたカウンセラーが、接し方や回復への道筋を、親身に具体的にアドバイスする。
編集後記
「新型うつ病って、なんか無味乾燥な呼び方だな。タイトル、どうしよう」と思いながらゲラを再読しているとき、脳裏に浮かんだのは、同じ部の後輩だった青年O君。性格温和、頭脳明晰、でも入社早々、仕事もそれほど大変じゃないうちから「体調不良で休みます」の連続で、上司が手を焼いていたっけ。みなさんの周りにもいますよね、こんな若者。この「あるある感」(いるいる感?)を伝えたくて、タイトルを考えました。
担当・コギー
2013・11・29発売
官能教育 ~私たちは愛とセックスをいかに教えられてきたか~
植島啓司著 定価(本体780円+税)
日本人はなぜこれほど不倫に厳しくなったのか? 妻・愛人・女友だちの三人を必要とした古代ギリシアの男たち。夫承認のもと、若い恋人と戯れた十四世紀フランスの妻たち。たいていの妻に愛人がいるエチオピアのボラナ族。いまでもこの世界には、一夫一妻制度におさまらない社会が広く存在する。時代によって愛の価値観はいかに変化してきたのか? 世界の結婚制度、不倫の歴史とは? 数々の民族調査、芸術作品を例に挙げながら、男女の豊かな関係を探る画期的な書。
編集後記
「人にはなぜ愛人が必要なのか」という第一章から出発する本書。2011年の終わりごろに読んだ、植島先生のエッセイ「なぜ人には愛人が必要か」に「愛人がいなければこの人生は生きるに値しない」ということが軽やかにカラッと書かれていたのがおもしろく、それがご依頼のきっかけです。
最近、知人が「愛人を持つのは男の夢だ!」と力説していました。そんな夢を託しながら読むもよし。植島先生は、「いまは女性こそ愛人を持ったほうがいい」とおっしゃっているので、その真意を確かめるために読むもよし。愛の夢と希望と混沌が詰まった一冊です。人生はまだまだ奥深いわ。
担当・竹村
2013・11・29発売
歯医者のウソ
近藤信也著
虫歯になれば歯医者へ行くのは当然だが、その治療が思わぬ病いを招いているとしたら……。実は虫歯や歯周病は骨格構造病に分類され、体全体への影響を考えて治療しなければ、頭痛や肩痛、手足のしびれを引き起こす危険性がある。そこには「重力医学」という視点が求められるのだ。現代歯科治療の問題点をはじめ、咬み合わせの調整や幼児期のよちよち歩きを再現するジャイロウォークの実践で、体調の維持管理・老化防止・美容に寄与する重力医学の要諦を紹介。目から鱗の医学理論。
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幻冬舎新書は、2カ月に1回、奇数月の30日発売です。このコーナーでは、刊行を先取りして、ラインナップや読みどころをご紹介します。
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