なぜ池上彰さんの話はわかりやすいのか
たとえばわかりやすい例がジャーナリストの池上彰さん。池上さん個人に対する「好き・嫌い」はここでは関係ありません。あくまで「わかりやすい話」という観点では、池上解説はビジネスパーソンのお手本と言っても良いでしょう。
なぜ池上さんの説明はわかりやすいのか。それは、本章でお伝えしてきた数学的に話す技術を(ご本人はそんな意識はないと思いますが)どんなときもされているということ。
そしてもう1つが本項のテーマでもある「中学生でもわかる」を徹底されているということです。ご存じの方も多いと思いますが、実際テレビ番組などで視聴者に向けて、政治や経済のことを子供でもわかるように嚙み砕いて説明されています。
その他、私から見て話し方が数学的であり、かつ「中学生でもわかる」を実践されている著名人としては、政治家の小泉進次郎さん。予備校の現代文講師である林修さんなどでしょう。
著名人ゆえに彼らが話している姿はインターネットなどでも動画で確認することができるはずです。ぜひチェックしてみてください。
考えず、とにかく真似ろ
何事もそうですが、苦手なことを克服する最も有効な方法は決まっています。お手本を見つけ、その人がしていることを真似る。ただこれだけです。
先ほどご紹介した「お手本」は着地点のないダラダラした話はしていないはずです。接続詞と間を上手に使い、聴き手がついてこられるよう話しているはずです。あれこれ考えず、素直に真似てみましょう。
最後に、あらためて自問自答してみてください。
昨日、あなたが朝礼でしたスピーチ。あなたが客先でした営業トーク、あなたが後輩にした説明。
もし相手が中学生だとしたら、どんな説明をしただろうか。
もし相手が80歳の方だとしたら、どんな説明をしただろうか。
次項ではさらに踏み込んで、「中学生でもわかる」ための話し方について具体的な手法をお伝えします。
続きはぜひ『数学的コミュニケーション入門 「なるほど」と言わせる数字・論理・話し方』でお読みください。
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