瞬間的にわかるふわっとくる男と拒絶が伝わってくる男
湯山 露天風呂で混浴もやりたいんですよね。
植島 それは、ぼくらいま計画中(笑)。
湯山 仲のいい男たちと酒飲みながら風呂入りたいんですね。
植島 いいですね、最高。ぼくは、熊野に行った時は、だいたい川湯温泉でみんなで混浴してる。河原の石を掘ると、お湯が出て来て、そこにみんなでわっと入って。時々アメリカ人とか、ギター持って来たりする。それはちょっと困るんだけどね(笑)。
湯山 気持ちいいもんね。そこで水着着るのもなんだしさっていう感じでしょう。
植島 水着とかバスタオルはちょっとダメでしょう(笑)。
湯山 ダンスパーティーも現代に蘇らせたい。
植島 ぼくら、ダンスパーティーとかもけっこう開いていて、いまも企画中なんだけど、毎週一回くらい、週末はダンスパーティーってやったらいいなと思ってる。
湯山 私、月一回ね、爆音でクラシックを聴く、「爆クラ」というのをやっているんです。クラシックはお好きですか。
植島 大好きですよ。
湯山 次、ぜひゲストに。そこで、一回ヨハン・シュトラウスで踊らないと、爆音で。
植島 すごいですね(笑)。
湯山 あと、もう一つ、「ベルばら手帖」という雑誌の連載があるんです。そこでバロックダンスっていう、ルイ十四世が踊ったダンスのレッスンを受けて来たんですよ。もうね、絶対生きてるうちに、ベルサイユ宮殿で踊る時がきっと来る、と思いましたね。
植島 いいですね。
湯山 ただ、ダンスで憂うべきは、日本の男性は、お母さん以外の異性との接触機会が、セックスしかないんですよ。女性だって、昔は、ディスコに行ったらチークがあったんで肌で多数の男を知れたんですよ。だけど、今だと、10人の男とセックスしなきゃいけない。あれがきつい。
植島 きついね(笑)。
湯山 もっとベタベタすればいいんだけど。音楽家の菊地成孔さんは、定期的にダンパをやっているんですよ。でも、そこにくる菊地ファンは、オタクの全然女の子と付き合ったことのないような男の子も多い。私は、よくその会に出ていて、リンディホップを習っているので指導的な立場で、彼らに教えながら踊ったりするんです。それで、パートナーが替わっていくと、パッと肌が触れた瞬間にふわっと来る男とね、もうやめてやめてっていう拒否が伝わってくる率が3対7。7割が拒否。ふわっと入ってきて、ああ、この人はたぶん女性に慣れてるっていうか、この人はセックスもいいんだろうなっていうのは3割。ただ面白いのが、その7割が1年後にはね、減っていた。女の人の腰に手をやっても大丈夫に教育されていくんですよ。
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