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気持ちのいいことが、好き。「“官能”と“快楽”の回路を開くために」

2014.02.08 公開 ポスト

特集<気持ちのいいことが、好き。>

最終回 ぼくたちはとことん遊び尽くしたい植島啓司/湯山玲子

性感マッサージもSMクラブも中に入ると使い勝手がいい

植島 でもね、性感マッサージでも何でもそうだけど、やってみればそんなに敷居が高くない。

湯山 そう思いますね。

植島 べつに、お金払うほうだったら、全然問題なくて、気持ちよくさせてくれて、ここまででもうけっこうですとか、もっとやってくださいって、何でもいいけども、あうんの呼吸で、気持ちがいい関係は誰とでもできるって。

湯山 私は残念ながら性感マッサージに行ってないんですけど、ユーザーの話を聞くとね、男性はやっぱり放出しちゃえばいいから、誰でもやれるんだけども、女性の場合は、相手の望んでくることを即座にわかる、女性に対してサービス心のある男性がすっごく人気が出るんですって。その気にならないときは、マッサージだけでよくて、しかし、女性側にカチッとスイッチが入ったら、瞬間に、「この先どうなさいます?」っていうことが言えるかどうかだって。

植島 それは大事だね。

湯山 ものすごい有能なセールスマンというかさ、才能ですよね。女の人は、欲望のレイヤーにいろんな段階がありますからね。サービスといっても、大量消費型ではなくて、女の人は全部に関してオーダーでしょうね。

植島 風俗でもギャンブルでも何でもそうだけれども、一概に悪くもなくて、中に入ってみると、意外と使い勝手がいい。だからSMクラブにしても、性感マッサージにしても、最初はすごく怖くて大変と思うけど、一度入っちゃえばべつに大したことない。いったん中に入ると、友だちがたくさんできるんで。

湯山 SMの人たちって、日常生活では、ピースフルな人多いですよね、

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植島啓司

1947年東京生まれ。宗教人類学者。東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学専攻)博士課程修了。シカゴ大学大学院に留学後、NYニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。著書に『快楽は悪か』(朝日新聞出版)、『男が女になる病気』(朝日出版社)、『賭ける魂』(講談社現代新書)、『聖地の想像力』、『偶然のチカラ』、『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』、『生きるチカラ』『日本の聖地ベスト100』(いずれも集英社新書)、『熊野 神と仏』(原書房、共著)、監訳『図説 聖地への旅』(原書房)など。

湯山玲子

著述家、プロデューサー。日本大学芸術学部文芸学科非常勤講師。自らが寿司を握るユニット「美人寿司」、クラシックを爆音で聴く「爆音クラシック(通称・爆クラ)」を主宰するなど多彩に活動。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッションなど、カルチャー界全般を牽引する。著書に『クラブカルチャー』(毎日新聞社)、『四十路越え!』(角川文庫)、『女装する女』(新潮新書)、『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『ベルばら手帖』(マガジンハウス)、『快楽上等!』(上野千鶴子さんとの共著。幻冬舎)、『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA)などがある。

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