生き方
偉い人と隣り合わせになるスリルと大盛りナポリタン
三省堂書店 有楽町店 新井見枝香さん
職場から歩いて1分のところにある昔ながらのナポリタンが私の『野武士のグルメ』ですね。以前、会社のとてもとても偉いおじさんが、その店の行列に並んでいたんです。たんまり給料をもらっているはずなのに、ランチは銀座の寿司ではなく、ロメスパ。
「どんだけ美味いんだ。食べたい。気になる」
私が注文するのはいつもナポリタン(ジャンボ)。そうです、大盛りです。お皿からはみ出んばかりに盛られたボリュームですが、ちょっと濃いめの味付けが後を引き、ペロリと完食しちゃいます。
でも、偉い人と並んでロメスパなんて最悪です。今日は大丈夫か? 食べ終わったら後に並んでいたりして……というスリルも堪りません。
女性一人客で、しかもジャンボをペロッと平らげるのは珍しいらしく、すぐにご主人にも覚えらました。「次は横綱(特盛)だね!」と必ず声をかけられますが、私はかたくなにジャンボを食べ続けています。それでもご主人は毎回言い続けるんです。そんなルーティーンな感じが、仕事で疲れた心をリセットしてくれます。
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