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南極調理隊タテヤの越冬日記

2014.04.15 公開 ポスト

第4回

ついにオーロラ現る!竪谷博

こんにちは!55次南極地域観測隊・調理隊員のタテヤです。南極昭和基地から食を通して、隊員たちのふだんの生活をお届けいたします。今回も最後までお付き合いしてくださいますよう、地球の果てより願うばかりです。

最初の1枚はこちらの「づけちらし」。2月9日夜。前日に大サービスして残った刺身を「づけ」にして酢飯の上にてんこ盛りしました。食べる直前にパリっと炙ったいい海苔を、上に揉みほぐして完成! 醤油を垂らして食べましょう。鰆(さわら)やホタテなどは甘酢で〆めて散らしてあるので、酒の肴にもなって好評でした。

2月10日。休日の夜、男たちがのんびり語らう。そんな時にはこれ! 北海道は道東、標津(しべつ)漁師手作りの鮭燻製です。冷やの日本酒、焼酎、ウヰスキー等、この逸品に合う酒を各々傍に置いて準備完了。ひと切れ手に取っては、毟(むし)りながら食す。テーブルを囲んで、笑顔の夜が更けていくのでありました。

 
2月11日。オイスターナイト。蒸し牡蠣食べ放題。生牡蠣も食べました!レモンをキュッと絞って食べると、何個でもいけちゃう感じですね~(^^)

 
2月14日。「サンピラー」出現! 太陽が沈む直前に光の柱が立ち上がる、稀少な現象です。ここは神の国。

 
2月14日 バレンタインデー。金曜日なのでカレーの日。そして、この後忘れられない「恐怖のバレンタインデー」になる……。とてもみなさんに写真をお見せすることのできない、戦慄の展開。いや~、タテヤ、南極の真実の楽しさと厳しさが分かってまいりました。(笑)


2月15日。初期消火訓練。隊員全員が1人1台ずつ消火器を手にします(訓練で使用する消火器は、すべて有効期限切れのものを活用)。


真剣に訓練の説明を聞く隊員たち。

 
火を着けたパレットを安全に速やかに消す。

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南極調理隊タテヤの越冬日記

南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

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竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

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